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懐かしさ×新しさでM-1層を魅了した、マクドナルドのTikTok動画シリーズ「Shaka Cat」

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日本マクドナルドが2月に発売した期間限定「シャカシャカポテト」のプロモーションとして公開したTikTok動画「Shaka Cat(シャカキャット)」。現在までに公開したシリーズ動画4本が計153万いいねを超え、公式Xでも合計45万いいね+リポスト獲得と話題を集めている。

「シャカシャカポテト」は味もさることながら、袋にマックフライポテトを入れて「シャカシャカ」上下に振るアクションの楽しさもあり、2023年上半期にM-1層に一番買われた商品。2024年の発売にあたってはシャカシャカポテトの認知率50%を目指して、M-1層の人たちが発信・拡散したくなる動画を制作するに至った。

その一つが、2月22日のネコの日に公開された「Shaka Cat!」Nyan Cat ver.だ。

シャカろ?「Shaka Cat!」Nyan Cat ver.

♪~ シャカーシャカシャカ シャカシャ シャーカーという音楽が流れる中、背中にマックフライポテトを背負ったネコが、虹を出しながら宇宙を飛んでいく。それをひたすらループするGIFアニメーションだ。現在までに、TikTokでは159万回再生を記録している。

「この商品の特徴であるシャカシャカと上下に振るアクションをどう楽しく印象に残すか?そのことを考えているときに思い浮かんだのが、2011年にアメリカで大流行したYouTube動画『NyanCat』でした」と、クリエイティブディレクター 大石タケシ氏。

「NyanCat」は、2011年にYouTubeで公開された動画。アメリカ在住のYouTuberが、日本のボーカロイド・プロデューサー daniwellP氏が作曲した「Nyanyanyanyanyanyanya!」という楽曲に、アメリカ・テキサス州在住のクリエイター クリストファー・トーレス氏がつくった虹を出しながら宇宙を駆ける、胴体がケロッグ「ポップタルト」になっている猫のGIFアニメーションを組み合わせて投稿したところ大ヒットしたもの。

「このニャンニャンという曲を『シャカシャカ』という音に変えてやみつきになる曲をつくり、シャカシャカポテトをふる映像を合わせたら、音楽と相性のよいTikTokにマッチするのではと考えました。そしてもし可能性があるなら、宇宙を駆ける猫のカラダをマックフライポテトにできたら、とてもかわいいのではないか」

そう考え、ダメ元でアメリカのクリス氏にマックフライポテトを背負ったNyanCatのGIFアニメーションを依頼したところ快諾。楽曲に関しては、daniwellP氏に替え歌の許可をもらい、シャカシャカという歌詞とともに、宇宙をかけるマックフライポテトの胴体を持つ猫のGIFアニメーションが完成した。

商品発売開始のちょうど1週間前が、2月22日(ニャンニャンニャン)で猫の日というタイミング。TikTokやX上で「猫ミーム」が流行っていたり、猫への関心が高まる時期だったこともあり、「#ShakaCat」というタイトルにし、キャンペーンのティザー動画第1弾としてこのGIFアニメーションを投稿した。

そして、さらなる広がりをつくるために、シャカシャカポテトの発売日となる28日から3日連続で、この「シャカシャカ」の楽曲を使った動画を3本公開した。第2弾は、人気インフルエンサーのなえなのさんが猫耳をつけて登場。第3弾は、イラストレーターのはまふぐさんによる女子高校生キャラクターの動画。第4弾は、イラストレーターのbirdmanさんが描いたドット絵のケモノキャラクターの動画だ。

「NyanCatの元動画の『ニャンニャンニャン』の歌はかわいい語感と、音の気持ちよさから、ずっと飽きずに聴いていられる名曲で、10時間にも及ぶループ動画も多くの人に見られていました。そのため、歌詞が『シャカ』に変わっても、ずっと聞いていられる音の気持ちよさを意識しました」

そこで、聞き手が気持ちよいと感じる「シャカ」の歌詞をどう入れるか、音楽チームと何度も検証したという。

シャカろ?「Shaka Cat!」なえなの ver.
@mcdonaldsjapan シャカろ?😸🍟🌈 #シャカシャカポテト #ShakaCat #はまふぐ ♬ オリジナル楽曲 – マクドナルド

シャカろ?「Shaka Cat!」はまふぐ ver.
@mcdonaldsjapan シャカろ?😸🍟🌈 #シャカシャカポテト #ShakaCat #birdman ♬ オリジナル楽曲 – マクドナルド

シャカろ?「Shaka Cat!」birdman ver.

結果、TikTokでは4本の動画で合わせて、153万ものいいねを獲得した。またXでも、猫の日動画が13 万いいね、 3.2 万リポストを、イラストを使った2つの動画がそれぞれ約13万のリポスト+いいねを獲得。マクドナルドの中でも、反響の大きいTikTokとXの動画キャンペーンとなった。ニコニコ動画などをよく見ていた40代前後の人には懐かしさを感じる音楽と、いまの時代に人気のクリエイターやイラストレーターを掛け合わせたことで生まれた新しさに世代や国を超えた反応が見られた。

「特に、イラストアニメーションのまふぐさん、birdmanさんのShakaCat動画は、国を超えて、海外の人の目にもとても新鮮に映ったようで、たくさんのリプライや、コメントをいただきました」

また、この動画を見た人たちが、ファンアートとして新たなイラストや動画をつくりSNSに投稿したことも奏功し、狙っていたターゲット層での広がりが生まれという。商品も当初の目標値を大きく上回る推移の売り上げにつながっている。

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スタッフリスト

企画制作
電通、太陽企画
CD、企画、C
大石タケシ
企画、C
宮田和弥、五味紅葉
Pr
藤江一成、草柳正太
PM
北川優
演出
渡邉直、青木理紗(アシスタント)
AD
畝見謙人
撮影
乙幡優
照明
吉村知弥
編集
塩本泰子(オフライン)、三浦義弘
MIX
デジタルガーデン
ST
後藤泰治
HM
白石真弓
振付
工藤飛鳥
クッキング
左近充英子)
音楽
佐藤能久、daniwellP
アニメーション
はまふぐ、birdman
CAS
電通キャスティングアンドエンタテインメント
スタジオ
太陽企画スタジオ
AE
渡部俊正、伊藤洵、並川紘輔
出演
なえなの

ECD:エグゼクティブクリエイティブディレクター/CD:クリエイティブディレクター/AD:アートディレクター/企画:プランナー/C:コピーライター/STPL:ストラテジックプランナー/D:デザイナー/I:イラストレーター/CPr:クリエイティブプロデューサー/Pr:プロデューサー/PM:プロダクションマネージャー/演出:ディレクター/TD:テクニカルディレクター/PGR:プログラマー/FE:フロントエンドエンジニア/SE:音響効果/ST:スタイリスト/HM:ヘアメイク/CRD:コーディネーター/CAS:キャスティング/AE:アカウントエグゼクティブ(営業)/NA:ナレーター