「電通ヘルスケアチーム」は9月9日、第18回「ウェルネス1万人調査」の調査発表会を開催した。調査期間は、6月7日~10日までの4日間。全国20~60代の男女計1万人を対象として、インターネットで実施した。
「電通ヘルスケアチーム」はヘルスケア領域のターゲット戦略やビジネスモデルの策定から開発、市場投入、コミュニケーション施策までをワンストップでサポートする専門組織だ。2007年から続けているこの調査は、今年が18回目の開催となり、生活者の健康意識や行動から、ヘルスケア領域における最新動向や市場ニーズについて生活者視点で調査することを目的としている。
今回の調査結果によると、健康に関する意識や行動の全体動向は現状維持、もしくは微減であることが見受けられた。一方で、体調や食事内容、運動量をチェック、記録する行動を伴う健康行動は上昇しており、特に睡眠、メンタルヘルスへの注目が2ポイント以上高くなった。
出典:第18回「ウェルネス1万人調査」(2024年・電通ヘルスケアチーム)
これを受けてか、2024年はこの5年間で健康にかかわる商品にかける金額が最も少ない年になったという。一方で、健康のための「サービス」にかけている1カ月当たりの金額は2023年から増額し、948円という結果になった。ただし、ヘルスケアを活用したサービスの利用意向については、有料でも使用したいと回答した人は10%以下だったという。
ヘルステックのうち、使いたいと思うかどうかを見る使用意向率および現在使用率ともに最も高かったヘルステックは腕時計デバイス。このほかにも栄養状態、腸内環境、睡眠の質などを検査・測定し、不足分を補うサポートも伸長傾向をみせた。
また、軽度不調の要因項目に関しては、生活者が感じる頭痛の原因第一位は、気圧の変化が55.5%であり、ストレス、体質を上回った。
また、自身の健康状態を表すヘルスケアデータについては、男性にとって最も関心が高かった項目は血圧だが、女性に関しては、心の疲れ度(ストレス)や睡眠の質、ホルモンバランスなど、日々のコンディション把握に関連する項目への関心の高さが見受けられた。
「ウェルビーイング」浸透に関しては、「ウェルビーイング」の初回調査を実施した2022年から言葉そのものの認知率は10ポイント以上増加したものの、31.1%と依然そこまで高くはない結果を見せている。
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