米国文化の中に根付かせるブランディング戦略~サントリーが展開、ハイボールのあるNY流ライフスタイル①

2. ローカライズの重要性とニューヨーク市場での課題

ニューヨーク市場においては、日本の文化をそのまま紹介するだけではなく、現地のライフスタイルや嗜好に合わせたローカライズが不可欠である。ニューヨークはトレンド発信地であり、消費者は革新性と多様性を求める。サントリーは、ニューヨークの飲食業界と提携し、現地の嗜好に合ったハイボールのバリエーションを提供している。たとえば、グレープフルーツやミントを加えたアレンジは、ニューヨークのカクテル文化に自然に溶け込み、幅広い層に支持されている。ニューヨークの消費者は、音楽やファッション、アートといったさまざまなカルチャーと交わる体験を好む。サントリーにとっては、ハイボールを「どのようなシーンで楽しめるか」という具体的なビジョンを示すことが、より一層の浸透における鍵であり、消費者に自身の日常にどうハイボールを取り入れられるかを想像してもらうことが、ブランディングの重要な要素といえる。

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日野江都子(企業ブランディング・プロデューサー/ 国際イメージコンサルタント)
日野江都子(企業ブランディング・プロデューサー/ 国際イメージコンサルタント)

東京生まれ、ニューヨーク在住。フリーランスを経て、2004年、ニューヨークでリアル コスモポリタンを設立。日欧米亜合わせ数千人のハイプロファイリング・クライアント(日系企業や外資企業日本法人の経営層、政治家、財界人、セレブリティーなど)の包括的なブランディングを手がけてきた。施策提案など総合的なコンサルティングを実施し、高い評価を得ている。主な著書『仕事力をアップする身だしなみ 40のルール』(日本経済新聞出版社) 、『Premium Image Management for Men』DVD監修(SONY PCL)、『NY流 魅せる外見のルール』(秀和システム) など。

日野江都子(企業ブランディング・プロデューサー/ 国際イメージコンサルタント)

東京生まれ、ニューヨーク在住。フリーランスを経て、2004年、ニューヨークでリアル コスモポリタンを設立。日欧米亜合わせ数千人のハイプロファイリング・クライアント(日系企業や外資企業日本法人の経営層、政治家、財界人、セレブリティーなど)の包括的なブランディングを手がけてきた。施策提案など総合的なコンサルティングを実施し、高い評価を得ている。主な著書『仕事力をアップする身だしなみ 40のルール』(日本経済新聞出版社) 、『Premium Image Management for Men』DVD監修(SONY PCL)、『NY流 魅せる外見のルール』(秀和システム) など。

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