韓国のフォトアイデアから学ぶ、UGCの増やし方②

3. その他

最後に、その他の事例についてもご紹介します。

「盛れる証明写真」と「盛れないプリ」

プリクラは前提として‟盛るもの”のため、あまりにも加工されたプリクラはSNSなどには投稿しづらいです。そのため、このインサイトをうまく捉えた、‟ほぼ加工されない”韓国プリクラが流行ったのです。

その一方で、「証明写真」は‟盛れないもの”という前提のため、前述の傾向に照らし合わせると、(違和感のない程度に)盛れた証明写真は載せる動機になります。


(ラクガキがあると普通のプリクラっぽく見えるため)

プリクラの時にも「ズラす」と新しいものになると述べましたが、「現状、世間の人が持っている本来の印象とズラす」というのは有効な手法のひとつです。

アイドルメイク+宣材写真

最近、K-POPアイドルのメイクをしてもらうことができるメイクスタジオが大流行しています。しかしアイドルメイクをしてもらっても、結局いつもの自分自身が撮る写真だと変わり映えせず、SNSなどへの投稿のハードル自体はそこまで下がりません。

そこで、アイドルメイクのプランに宣材写真のメニューをセットにすることで、いつもと別人かのように違う自分になることができます。いつもの写真とは違う、特別感のある写真だと、「せっかく撮ってもらった記念に」という言い訳ができるので、投稿のハードルも下がります。

このように写真を体験に組み込むことで、投稿数を増やし、認知を広めていくことができるのです。

4. まとめ

今回は、韓国の写真事情とUGCの関係性について、分析しました。ここまで読んでくれたみなさま、ありがとうございます!

さて、次回のコラムのテーマは「韓国のトレンドの生まれ方」についてです!

次回もぜひお楽しみいただけると嬉しいです!

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佐々木日菜(kakeru プランナー/イラストレーター)
佐々木日菜(kakeru プランナー/イラストレーター)

大学時代、フリーのイラストレーターとして活動。過去に制作した展示は、「どっちかといえばこっち展」「いい人すぎるよ展」「やだなー展」「みんなどんな感じ?展」「いい人すぎるよ美術館&切ないすぎるよ博物館」「うれしいすぎるよ展&そういうことじゃないんだよ展」など。展示ではイラストも担当している。著書に「いい人すぎるよ図鑑」。

佐々木日菜(kakeru プランナー/イラストレーター)

大学時代、フリーのイラストレーターとして活動。過去に制作した展示は、「どっちかといえばこっち展」「いい人すぎるよ展」「やだなー展」「みんなどんな感じ?展」「いい人すぎるよ美術館&切ないすぎるよ博物館」「うれしいすぎるよ展&そういうことじゃないんだよ展」など。展示ではイラストも担当している。著書に「いい人すぎるよ図鑑」。

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