日本PR大賞にプロ車いすテニス選手の小田凱人とまちライブラリー

日本パブリックリレーションズ協会は2024年度の日本PR大賞の結果を発表。1月23日に表彰式を行った。

パーソン・オブ・ザ・イヤーにはプロ車いすテニス選手の小田凱人氏、シチズン・オブ・ザ・イヤーにはまちライブラリー(「本」を通じて「人」と出会うまちの図書館)がそれぞれ選出された。

写真 人物 2024年度日本PR大賞「パーソン・オブ・ザ・イヤー」 小田凱人氏(プロ車いすテニス選手)

2024年度日本PR大賞「パーソン・オブ・ザ・イヤー」 小田凱人氏(プロ車いすテニス選手)

「パーソン・オブ・ザ・イヤー」はパブリックインタレスト(公益)に貢献し、かつ話題性、発信力の高さや共感の醸成など、パブリックリレーションズの視点から、この年に最も PRパーソンとして活躍した人を表彰するもの。

小田氏は、パリ・パラリンピックの金メダリストであり、2024年は全豪オープン、全仏オープンの 2 つのグランドスラムタイトルを獲得。また、自身がプロデュースした国際テニス連盟公認の車いすテニスの国際大会「岐阜オープン」では、日本初となるジュニアのための大会も開催した。

このような競技と活動を通じて、常に積極的な発言と情報発信につとめ、車いすテニスの普及と、その先にあるダイバーシティ社会の実現に向けて大きく貢献している点がパブリックリレーションズの観点から高く評価され、パーソン・オブ・ザ・イヤーに選出された。

受賞メッセージにて小田氏は「まだまだもっと活動の場を広げて、テニスコートに収まることなく、もっと自分らしさを表現していきたいと思っていますし、またこうやってこの賞をいただけるような頑張りをこれからもしていきたいと思っています」と語った。

小田凱人氏の受賞メッセージ

また、「シチズン・オブ・ザ・イヤー」は持続的に社会や地域の発展に寄与する活動を行い、独創的な広報・PR活動を実践することで成果を収めた個人またはグループを表彰するもの。

受賞したまちライブラリーは、いつでも誰でもどこでも始めることができる、「本」を通じて「人」と出会うまちの図書館であり、個人や団体が、自宅や店舗、病院、学校などの一角に本棚を設置して本の貸し借りなどを行う場として全国に広がり、今では図書館や公共施設、商業施設、サービス付き高齢者住宅などにも広がっている。

写真 2024年度 日本PR大賞 「シチズン・オブ・ザ・イヤー」 まちライブラリー

2024年度 日本PR大賞 「シチズン・オブ・ザ・イヤー」 まちライブラリー

「本」を中心に緩やかに人と人が繋がる自然体のコミュニティで、本が単なる読み物ではなくコミュニケーションのツールとして機能し、地域のステークホルダーの結束を強める役割を果たしている点がパブリックリレーションズの観点で優れた取り組みであり、高く評価された。

まちライブラリーの提唱者であり、代表理事の礒井純充氏は、「この活動を通して、巨大化する社会構造の中で疎外感を持ち始めている個々の人々が、再び自らの力やそれを支える身近な仲間を再認識するための手段として広がってほしいというのが私の願いです。今回の受賞を励みにさらに私自身もやれることをやり、やりたい人の背中を押し続けていく所存です」とコメントしている。

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