車と自転車のユーザーが議論を交わすドキュメンタリームービーも公開
東京海上グループのイーデザイン損害保険は、自転車と自動車ユーザーの対立意識に関する調査を実施した。SNS上でそれぞれのユーザーが相手の危険運転やマナー違反を非難する声が目立つが、今回の調査により双方のすれ違いが浮き彫りとなった。
2月26日からは「車と自転車、それぞれの主張」を描いたプロジェクトムービー「〜本音の交差点〜 CAR vs BICYCLE」を特設サイトで公開している。同社は、調査や動画を通じて事故への関心を喚起し、自転車傷害特約の付帯や自動車保険への加入促進を狙う。
互いの姿が見えない状況で議論を交わす「〜本音の交差点〜 CAR vs BICYCLE」
交通事故全体に占める自転車の交通事故の関与率は増加傾向にあり、2013年は19.2%だったが、2023年には23.5%に拡大した。運転中の「ながらスマホ」を禁止する道路交通法改正など、法整備も進む中で、「自転車の交通マナー」への注目が高まっている。SNS上では、マナー違反や危険運転の様子を収めたドライブレコーダーの動画を投稿するユーザーもおり、自動車と自転車のどちらに非があるのかという議論が白熱することも多い。
そこで同社は、自動車ユーザーと自転車ユーザー計500人を対象とした「車と自転車の交通ルールを巡る対立意識調査」を実施した。調査期間は1月10日〜14日。
車と自転車、それぞれの約8割が「相手に配慮してほしい」「もっと事情を理解してほしい」と回答。自動車側からは「自動車の存在を無視するかのように避けることもせず、自由に動き回るのは危険なのでやめてほしい」などの意見が寄せられた。一方、自転車側からは「ギリギリの距離での追い越しや、スピードを緩めない運転をやめてほしい」といった声が上がった。
自転車を巻き込まないようにするため、幅寄せ左折を行う自動車は多いが、これを危険と感じる自転車ユーザーは約8割に上る。一方、自転車側が歩行者との接触を避けるために行う車道への「はみ出し運転」については、約8割の自動車が迷惑だと感じており、双方の認識のすれ違いが明らかになった。