5月2日〜4日の3日間にわたり、東京・港区芝公園にある芝パークホテルにて「TOKIO ART BOOK FAIR 2025 by TOKYO ART BOOK FAIR」(以下、「TOKIO ART BOOK FAIR」)が開催される。
「TOKYO ART BOOK FAIR」(以下、TABF)と1文字違いの「TOKIO ART BOOK FAIR」は、TABFを運営する一般社団法人東京アートブックフェアが新たに企画したもの。
2009年にスタートしたTABFは、毎回、国内外の出版社やギャラリー、アーティストら約350組が出展。2万人以上の来場者が訪れ、名実ともに、国内最大規模のアートブックフェアに成長している。2019年からは会場を東京都現代美術館に移し、アートブックに関連した企画展、国際的なアーティストらとのコラボレーションをより積極的に実施し、国内外のアートシーンとの結びつきをより強めている。
「TABFが活性化する一方で、定期的な開催を続けることによる出展者の固定化、応募数の増加による新規参加障壁の高まりなど、規模の拡大による課題もあります。そうした中で、新たな基軸や取り組みができないかと考えていたところ、2023年よりTOKYO ART BOOK FAIRのご協賛をいただいている芝パークホテルさんより、ホテルを会場にしての開催のご提案をいただいたことが、開催のきっかけとなりました」と、本フェアのディレクター 黒木晃氏。
会場となる芝パークホテルは、1948年(昭和23年)に誕生した歴史あるホテル。創業から72年を迎えた2020年には「人、街、歴史をつなぐLibrary Hotel」というコンセプトをもとにリブランド。この地の伝統と文化に呼吸をあわせるように時を紡いできた古き良きホテルならではの心地良さはそのままに、約1,500冊の書籍コレクションを備えたLibrary Hotelとして再出発している。本フェアでは、ホテル2階の宴会場が出展ブースの会場となり、ワンフロア貸切での開催となる。
「Library Hotel」となった芝パークホテル
芝パークホテルで開催される「TOKIO ART BOOK FAIR」では出展者の公募を行わず、招待制の出展形式を採用している。TABF出展経験のある約20組をホスト出展者として運営チームが選出し、彼らがそれぞれ2組のゲスト出展者を推薦。国内外のアーティスト、出版社、書店、ギャラリーなど、約55組が参加する。出展者それぞれの観点から推薦してもらうことで、国境を越えたネットワークや、ローカルな交友関係によって参加者が広がることを期待したという。
ZINEやアートブックの人気が高まり、近年は東京以外でもアートブックフェアやZINEを中心としたブックフェアの開催が増えている。その理由について、TABFのZINE’S MATEエリアディレクターも務める黒木氏は次のように話す。
「アートブックフェアが多くの人々に支持される理由のひとつは、比較的安価な『本』という媒体を通じて、気軽にアート作品に触れられる点にあります。また、一般的な書店やギャラリーでの鑑賞とは異なり、作り手本人とその場で言葉を交わし、作品に込められた思いや背景を直接聞くことができる特別な体験も魅力のひとつです。さらに、価値観や表現が多様に交差するこの空間では、自由な発想を持つ人々との出会いや交流が生まれやすく、アートブックを介して形成されるコミュニティに自然と触れることができるのも、フェアの大きな魅力です」
本フェアでは、シンガポールのデザインユニット Atelier HOKO(アトリエ ホコ)による展示「BOOK? by Atelier HOKO」も開催される。チケットは当日券の販売はなく、完全予約制となる。
BOOK? by Atelier HOKO
TOKIO ART BOOK FAIR 2025 by TOKYO ART BOOK FAIR
日程:5月2日(金) ~ 4日(日)
会場:芝パークホテル 2Fホワイエ-Book&Culture-
開催時間
5月2日(金)13時~19時
5月3日(土)12時~19時
5月4日(日)12時~19時
*最終入場は閉場の30分前まで
入場チケット ※チケット完全予約制
一般 1,500円/25歳以下 1,000円/19歳以下 無料
