講談社は4月24日から6月30日までの約2カ月間、セーラームーンやAKIRA、進撃の巨人、東京リベンジャーズなど、世界で人気の漫画17作品のキャラクターによる広告「MANGA MANNERS」を展開。本広告は、JR東海の東京駅・品川駅・名古屋駅・京都駅・新大阪駅に掲出している。
東海道新幹線 品川駅 新幹線北口改札内。(画像提供/講談社)
「MANGA MANNERS」は日常生活やレストラン、東海道新幹線などの公共交通機関で役立つ、日本を快適に旅するためのマナーを、海外でも有名な漫画のカットに添えることで、楽しく理解できるように設計したもの。ただ見るだけじゃない、“使える広告”として展開している。
企画の始まりは2024年10月、訪日外国人に講談社のコンテンツを知ってもらうべく成田空港第2ターミナルの入国審査場前に巨大ウェルカムウォールとして広告掲出を決めたことだった。
「2024年の企画の際に、『日本へようこそ』というメッセージに留まらず、講談社の新パーパス『Inspire Impossible Stories』や“おもしろくて、ためになるタメになる”情報を伝えようというアイデアがでました。そこで注目したのが、海外では馴染みのない日本のマナーでした」(講談社 営業部次長 田幸志朗氏)。
日本に限らず、外国を旅行している際に観光客がぶつかる悩みとしては、「言語」に次いで「文化」があると言われている。
成田空港での広告が好評だったことを受け、今回大阪・関西万博の開催に伴い、多くの人の利用が見込まれる東海道新幹線駅での展開を決めたという。東海道新幹線の利用時に活用できるマナー6種類が新登場し、成田空港からの継続となるマナーも合わせて計17マナーを発信する。
東海道新幹線 京都駅 待合室。(画像提供/講談社)
同社 コミック営業部の上ケ市亜矢氏によると、本広告で目指したのは、同社の存在感を示すことに加え、過去最大のインバウンド客数を記録し、大阪・関西万博でさらに加速する外国人観光客にとって有用であることだ。