キャンセル待ち5000人超の人気イベント サントリー、若者にバーの魅力を訴求

若者に共感される言葉を模索

サントリーは5月2日から13日まで、東京・渋谷の「SHIBUYA CAST.(渋谷キャスト)」で、特別なバー「グラスとコトバ」を開催する。その時の自分の気持ちに合わせたカクテルを提供する体験型イベントであり、昨年に続いて2回目の実施。今回はカクテルメニューを前回よりも拡充しており、若者に対してバーやカクテルの魅力を伝えるとともに、同社のカクテルブランドなどへの関心を高める考えだ。料金は1000円。コンセプトムービーも4月10日から公開している。

写真 プロのバーテンダーが作ったカクテルを提供

プロのバーテンダーが作ったカクテルを提供

イベント会場では、空のカクテルグラスと、様々な気持ちを表す言葉が書かれたコースターが壁一面に並ぶ。その中から1組を選び、バーテンダーに渡すことで、「選んだ気持ちに寄り添ってくれる」特別なカクテルが提供される。カクテルやバーを身近に感じてもらうことを目的としており、ノンアルコールカクテルの提供も行う。

バーテンダーは、国内のカクテルコンペティションで受賞歴を持つプロが参加する。手渡される「カクテルブック」には、カクテルに関する解説や注文方法に加え、勤務するバーの紹介も掲載。第1回から継続して参加しているバーテンダーもおり、同イベントに来場した若者が自分のバーに訪れるようになった例もあるという。

黒を基調とした壁面に照明を当て、空のグラスを幻想的に演出している「GLASS ROOM(グラスルーム)」は、SNSでの拡散も視野に入れており、来場者はお気に入りのグラスとコトバを手に写真撮影を楽しむことができる。

気持ちを表す言葉として「たまには寂しいって言わせて」「忘れてた自分、取り戻したい」などのほか、「妖精、ちょっと信じてます」など変わった言葉も並ぶ。選べる言葉の中には、若者のインサイトを捉えたイラストレーターや作家による寄稿も含まれている。

昨年開催された第1弾は大盛況で、約1600の予約枠が約2日で埋まり、約5000人分のキャンセル待ちが発生した。参加者の8割は20、30代だった。第2弾となる今年は開催期間を拡大。予約枠を倍増させ、当日枠も設けることで約4500枠を用意したが、今回も約3日で予約が埋まったという。

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