開発過程をコンテンツ化 大阪万博会場で顧客参加型ビールを開発、サントリー

ビールの新しい価値を創造

サントリーは、多様化する顧客ニーズを反映させる新しい商品開発モデルを大阪・関西万博で実践している。会場を訪れた世界中の人々の意見を取り入れた「ワールドKANPAIビール」を開発。会場では、ベースとなる味わいのビールを販売し、それに対する顧客の嗜好をアンケートで収集。集まった結果をもとに商品を開発する方針だ。

イメージ 「ワールドKANPAIビール」ベースのビール販売の様子。場所は大阪・関西万博のフードトラックエリア

「ワールドKANPAIビール」ベースのビール販売の様子。場所は大阪・関西万博のフードトラックエリア

アンケートは専用サイトを通じて実施。「香り」「刺激(炭酸)の強さ」「味の濃さ」「苦味」「後味」「アルコール感」「味や香りに関する意見」「出来上がるビールからイメージする色」の計8項目について答えてもらう。自分の回答をチャート化し、ほかの参加者の回答とも比較できる。

ベースビールの販売期間は4月13日~5月31日。同社工場やイベントでも一部販売する予定だ。「ワールドKANPAIビール」は9月に全国で数量限定発売する予定。販売価格は未定。

顧客参加型の商品開発モデルを活用することで、顧客の嗜好をより反映できると見ている。商品の開発のプロセスも発信することで、顧客が一貫して開発にかかわることができる仕組みを構築。未来開発部の瀬尾梨紗子氏は「ゆくゆくは本モデルを活用し、新価値を創造したい」と話した。

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