5月15日から、東京・六本木の国立新美術館で「DESIGN MUSEUM JAPAN展2025~集めてつなごう 日本のデザイン~」が 開催される。
本展は、日本各地に存在する優れた「デザインの宝物」を発掘し、クリエイターの視点でひも解くことでその魅力を可視化。そしてネットワーク化を試みるという企画だ。2020年1月から制作されたNHKの番組「デザインミュージアムをデザインする」(Eテレ)が起点となり、本企画は国内外の各施設で開催されてきた。NHKがすすめている全国各地の生活文化のリサーチプロジェクトに伴走している。
今回参加するのは、菊地敦己(グラフィックデザイナー)、宮永愛子(現代美術作家)、塚本由晴(建築家)、五十嵐久枝(インテリアデザイナー)、菱川勢一(映像工芸作家)、深澤直人(プロダクトデザイナー)、宮前義之(デザイナー)、佐藤卓(グラフィックデザイナー)の8人のクリエイター。
栃木の生活用品としてのほうろう、京都の製版機器の総合メーカーで誕生したヒラギノフォント、大阪のガラス職人たちの情熱が生んだ魔法瓶、漁師たちを鼓舞する鳥取の大漁旗などを取り上げる。いずれも日本の普通の生活の中にあるもので、「これもデザインと呼ぶの?」と思われるものもあるが、本企画ではこれを「デザインの宝物」と呼び、それぞれの見どころや特徴を紹介する。
米子(鳥取県)リサーチの様子・大漁旗
高知(高知県)リサーチの様子・街路市の店
大阪(大阪府)リサーチの様子・吹きガラスの製造の様子
栃木(栃木県)リサーチの様子・ほうろうが焼成炉に入る様子
京都(京都府)リサーチの様子・ヒラギノ明朝体の原字
宮崎(宮崎県)リサーチの様子・宮崎の繁華街「ニシタチ」の入り口
5月18日と25日には、2つのトークセッションを開催。18日には「日本のデザインミュージアムに向けて」をテーマに、五十嵐久枝氏、塚本由晴氏、菱川勢一氏、深澤直人氏、宮永愛子氏、宮前義之氏が参加。25日は「デザインミュージアムジャパンツアーへようこそ」をテーマに、深澤直人氏、古屋万恵氏(山梨・男女共同参画推進センター)、渡邊貴志氏(山形・オリエンタルカーペット)、加藤直樹氏(山形・天童木工)、倉森京子氏(一般社団法人Design-DESIGN MUSEUM代表理事)が参加。いずれもナビゲーターは、クリエイティブディレクターでDesign-DESIGN MUSEUM理事である齋藤精一氏が務める(要事前申し込み)。
また、5月11日午前9時よりEテレで「デザインミュージアムジャパン2025」が放映される。

「DESIGN MUSEUM JAPAN展2025~集めてつなごう 日本のデザイン~」
会期:5月15日(木)~25日(日)
時間:10時~18時(金曜日は20時まで)
※入場は閉館の30分前まで ※15日(木)は15時開場
休館日:5月20日(火)
会場:国立新美術館3階 展示室3B
観覧料:無料