書籍『広告コピーってこう書くんだ!読本〈増補新版〉』(谷山雅計 著)の関連イベントとして開催された連続トークイベント「広告的発想ってこう使うんだ!会議」。初日は、本書の編集者である編集家の松永光弘さんがホストとなり、『「言葉にできる」は武器になる』などのベストセラーでも知られるコピーライターの梅田悟司さんをゲストに迎え実施しました。言葉を武器に、広告のコピーライティングから、ベンチャー支援、コンテンツプロデュース、プロンプトライティングなど、多様な領域に梅田さんが活動を広げられている理由とは? たくさんの気づきと学びが得られたトークの内容を、ダイジェストでお届けします。
広告を作っている人は、何を「作っている」のか? を考える
松永
:このシリーズ企画では「広告的発想ってこう使うんだ!会議」と題し、広告の世界の考え方って実は色んなところでもっと生かせるんじゃないか? というテーマを追求していきます。1回目のゲストは、コピーライターの考え方を多方面に生かしてらっしゃる方として、梅田悟司さんにお越しいただきました。
梅田
:今日のテーマを聞いて、僕なりに考えていることをお話ししますと…「結局、広告を作っている人って、何を作っているの?」ということだと思っています。広告の制作者って、コピーライターであればコピーを、デザイナーであればグラフィックを作っているなどと思いがちなんですが、それは納品物です。その納品物の中に何を込めているのか、そのプロセスでどんなふうに作っているのかという話が実は大事で、それをどう、何に展開するのか?が今日の議論の中心になるのかなと思っています。
簡単に自己紹介をします。こんにちは。梅田悟司と申します。僕はコピーライターですと言っているものの、実際には学校(武蔵野大学 アントレプレナーシップ学部)で教えていたり、ベンチャー支援もしていたりして、外から見ると何をやってるのかよくわからない人間だと思います。ただ、なぜそれができるのかは、僕自身はきちんと説明できます。
