生鮮売り場やPBを強化
企業努力で低価格を実現
今年度以降の重点戦略として、生鮮売り場の刷新を企画。来月より新ブランド「LSマルシェ」として展開を開始する。品目数を約1.5倍に増やすとともに、売り場の見やすさや鮮度感を演出する工夫を強化。視認性の高いPOPやお買い得コーナーを設置する。生産者との距離を縮め、産地からの鮮度の高い商品提供を強化する。
PBブランド「LAWSON VALUE LINE」では、新たなオリジナル商品を拡充し、品ぞろえを約3倍に拡大。ロゴやパッケージデザインも刷新した。
「マチの安心価格」というコンセプトのもと、物価高が進む中でも生活に貢献する価格戦略を展開。他店が値上げする中にあっても、物流の効率化やオペレーション改善、サイズ無選別やパッケージ仕様の見直しといった工夫により、低価格を実現している。
卵や牛乳などの生活必需品については他社よりも安価で提供しており、自社調査でもその価格優位性が確認されているという。たとえば卵は、低価格と安定供給が奏功し、前年比で約20%の売上増となっている。販売中のおにぎりの約40%の一斉値下げも予定している。
リブランディングにともなう大規模な改装は予定しておらず、既存店における売り場変更で対応する。
ローソングループの一員として、これまで以上に本部との連携を強化しており、ローソンのPB商品も展開。販促施策も連動しており、今後さらに連携を深めていく。
これらのリブランディングについて、小栗社長は「どのようなスピード感で、どれほどのインパクトをもって体現できるかが最大のチャレンジだ」と述べ、「着実に実行し、お客さまに貢献していきたい」と意欲を示した。これまでは人口の多い地域に集中して出店してきたが、今後は店舗網の強化も視野に入れ、様々な可能性を検討したいとしている。
注)記事中に記載していた事実に誤りがあったため訂正しました。正確には本文の通り「 販売中のおにぎりの約40%の一斉値下げも予定している 」です。
