20周年の「ローソンストア100」、 強みの生鮮食品を1.5倍に拡充

競合は意識せず、「独自価値」を追求

「ローソンストア100」は20周年を機に生鮮食品カテゴリーの拡充やプライベートブランド(PB)商品のリブランディングなどを実施する。コンビニ機能に加え、スーパーマーケットや100円ショップの要素も兼ね備えた複合店舗として2005年に誕生。店舗展開においては「選択と集中」の戦略を掲げ、人口集中地域である東京・名古屋・大阪への出店に注力。2025年3月末現在の店舗数は637店で減少傾向にあるものの、豊富な生鮮カテゴリーなど独自の強みを進化させていく考えだ。

写真 人物 ローソンストア100の小栗知義社長

ローソンストア100の小栗知義社長

20周年を記念した最初の店頭施策として、5月14日から6月3日までの期間、「20周年祭」を開催。復刻商品の販売やお得なキャンペーンを展開する。

2005年5月に「STORE(ストア)100」1号店「練馬貫井二丁目店」(現在閉店)をオープン。2016年にローソンストア100に商号を変更した。

「安価・時短・簡便」をコンセプトに、価格の安さと手軽さを強みにしている。コロナ禍以降はストアコンセプトを「献立応援コンビニへ。」と明確化。幅広い客層が訪れるが、練り物や納豆など食卓に並ぶ商品が多いため、通常のコンビニと比較して来店者の年齢層はやや高めとなっている。

競合するコンビニやスーパーも雑貨や日用品の品ぞろえを充実させている中、小栗知義社長は「競合他社を意識しておらず、独自の強みを研ぎ澄ますことに集中している」と話し、店舗数の減少についても「選択と集中」の結果だとしている。

都市部で勢力を拡大しているイオングループの「まいばすけっと」などが競合として見られているが、小栗社長は「当社の強みは『ライフスタイルブランド』としての確立にある」とし、今後も独自の強みを生かしていく方針を掲げる。その一環として、売上構成比でも大きな割合を占めている生鮮カテゴリーやPB商品の強化を図る。

次のページ
1 2
この記事の感想を
教えて下さい。
この記事の感想を教えて下さい。

この記事を読んだ方におススメの記事

    タイアップ