電通ダイレクトは5月12日、生成AI技術を活用してインフォマーシャルなどのショッピング番組のオリジナルキャストを作成するサービス「AIショッピングキャスター」の提供を開始したと発表した。出演者のスケジュール調整やスタイリスト、ヘアメイクなどの手配が不要になり、クライアントのコスト負荷の低減につながるメリットがある。同社はショッピング番組の企画制作を数多く手がけているが、クライアントなどに活用を提案する。
ボディモデルを起用した撮影素材をベースに、画像生成AI・動画生成AI・音声生成AI・フェイススワップ生成AIを駆使することで、商品コンセプトや消費者インサイトなどに基づいたオリジナルキャスト(出演者)の顔・声を作り出すサービス。キャスターの生成手順は、まずボディモデルの顔とターゲットやブランドイメージを考慮してAI生成された顔画像を掛け合わせ、複数のフェイスサンプルをAI生成。その後、ボディモデルが演じた撮影データに、決定したフェイスをフェイススワップ生成AI加工して自然な映像を作成するというもの。
生成AIによるキャスティングは、企業や消費者ニーズ、イメージに合ったボディモデルをキャスティングできること、人や天候に左右されないため制作進行やコスト面の負荷を軽減することなどのメリットも考えられる。フル生成AIではないため、商品を持つ、使うなどの動作が可能だという。
同社はショッピング番組に限らず、テレビCMやインフォマーシャル、Web動画、SNS、OOHなど、さまざまなメディアでの活用を想定している。
