立教学院と東武百貨店は、旧江戸川乱歩邸および土蔵が5月19日にリニューアルオープンすることを記念して、5月15日より「としま乱歩フェス」を開催している。
東京・池袋の立教大学が敷地内に管理する旧江戸川乱歩邸は、70年の生涯で46回も引っ越しを行った“引っ越し魔”としても知られる小説家・江戸川乱歩が31年間暮らした終の棲家で、豊島区の指定有形文化財にも登録されている。この度、経年劣化による改修に併せて内装や展示内容を刷新し、リニューアルオープンする運びとなった。
旧江戸川乱歩邸の展示室(左)と乱歩が愛用した土蔵(右)
今回のフェスは、5月18日に立教大学池袋キャンパスで開催される「江戸川乱歩DAY」、東武百貨店池袋本店で開催中の「TOBUミステリーフェア」などさまざまな場所で展開。
「江戸川乱歩DAY」では、昨年11月に放送されたアニメ「名探偵コナン 乱歩邸殺人事件」の脚本を手がけた作家・大倉崇裕氏を迎えたトークショー+上映会「『名探偵コナン』と乱歩の邂逅」や戦時下の豊島区と乱歩の関係を紐解くシンポジウム、学生による乱歩ビブリオバトルなど、幅広い年代によるコンテンツを予定。当日は乱歩に関わるフードメニューも販売される。
アニメ「名探偵コナン 乱歩邸殺人事件」のビジュアル(左)と大倉崇裕氏(右)
「TOBUミステリーフェア」では、特設イベント会場の設置はもちろん、定期的な体験型アトラクションも開催予定。例えば、5月24日と31日には、14階の東武バンケットホールにて「黒蜥蜴『推理体験』上演イベント」を実施。江戸川乱歩の作品『黒蜥蜴』の朗読劇の一部を鑑賞し、物語の中で起こる事件の謎を解明する体験型イベントだ。
そのほか池袋西口エリアでは、IKEBUSやフクロウ像、西口のレトロスポットなど、池袋ならではのモチーフを詰め込んだ周遊型ミステリーアトラクションを開催予定だという。
