リポビタンD「崖CM」11年ぶり復活 懐かしのブランド資産を再活用

大正製薬の栄養ドリンク剤「リポビタンD」は、ケイン・コスギが崖を登るCMを11年ぶりに復活させた。5月14日からWeb CM「クライシス」篇と「従業員コスギ」篇の2パターンを展開。同ブランドは、ケイン・コスギが崖を登りながら「ファイト イッパーツ!」と叫ぶCMのイメージが根強く定着しており、今回の復活によってブランドの想起を促す考えだ。

イメージ ケイン・コスギ起用の「クライシス」篇

ケイン・コスギ起用の「クライシス」篇

「クライシス」篇は、崖を仕事における目標達成に見立て、リポビタンDとともにその目標に挑戦していく会社員の姿を描いている。

物語は、会社員に扮したケイン・コスギと後輩がオフィスで売上一覧を眺めるシーンから始まる。突如、場面は崖を登るシーンへと切り替わり、2人が励まし合いながら険しい崖を登っていく。そして「ファイト イッパーツ!」と叫び、崖の上でリポビタンDを飲む。最後は再びオフィスのシーンに戻る構成となっている。

「崖CM」の復活を検討した背景には、「頑張りたいときに飲むもの」として同ブランドを訴求するうえで、根強く残っているイメージを資産として活用する狙いがあった。視聴者に懐かしさを感じさせることで商品を想起させ、疲れたときの選択肢として思い出してもらうことを目指している。

「従業員コスギ」篇では、ケイン・コスギが配達員、建設作業員、IT社員など、様々な職種の従業員になりきり、業務時間中の「疲れあるある」に挑戦する内容となっている。多様化する働き方に関係なく、同ブランドが有効であることを訴求したい考えだ。

同社担当者は「ライフスタイルや働き方が多様化する中で、どのように生活者にブランドを受け入れてもらうか、課題に感じている」と語る。そのうえで新CMについて「疲れたとき、頑張りたいときの選択肢として頭に思い浮かべてもらうことを期待している」と話した。

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