1店1メニューで“周遊”を促す
神奈川県や都内などで書店を展開する有隣堂(本社・横浜市)は、「ネオ有隣食堂」と題した飲食フェアを、5月22日から6月30日までの期間限定で開催する。創業115周年企画の一環で、同社が運営する9つの飲食店舗にてナポリタン、ハンバーグプレート、クリームあんみつなど、大正〜昭和期に親しまれた定番メニュー9種を現代風にアレンジして提供する。
「ネオ有隣食堂」のキービジュアルと展開メニューのイメージ
提供メニューは店舗ごとに異なり、たとえば「STORY CAFE 有隣堂 たまプラーザテラス店」ではレモンゼリィスカッシュを、「BACON Books & cafe」(関東学院大学内)ではナポリタンを用意する。また、注文者には店ごとにデザインの違う特製ステッカーを配布することで、 複数店舗の周遊を促す仕掛け。
配布される特典ステッカーのイメージ(※実際のものとは異なる)。有隣堂がかつて掲載した「昔懐かしい」広告などを元にデザインされている。
本企画は「115年の歩みがつなぐ知の架け橋」をテーマに、有隣堂がかつて展開していた「有隣食堂」(1921年開店)や、戦後のレストラン部、1970年代の「くれーぷ屋」(1970年開店)などの飲食事業の歴史を踏まえて設計された。各時代で親しまれた象徴的なメニューを現代風に落とし込み、 “原点回帰”ではなく“原点の再解釈”に重きを置いた。
創業115周年の記念企画ではこのほか、各店舗のスタッフが使い捨てカメラで店舗の舞台裏を切り取り、SNSで公開する動画連載を展開。また「#私と有隣堂115年」と題した投稿キャンペーンでは、顧客からの思い出を募り、公式アカウントでのシェアを促している。
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カメラ渡すので “#有隣堂の裏側” 撮ってきてもらえませんか
\#有隣堂115周年 企画
スタッフがフィルムカメラで撮影➡動画にして紹介する連続企画
第3回は "アトレ恵比寿店" (@yurindo_ebisu)
本屋の裏側をのぞいてみてください📷 pic.twitter.com/33jpzoTqzJ— 有隣堂【公式】 (@Yurindo_store) 2025年5月9日
「懐かしさ」を活かしつつ、店舗ごとに異なる体験を設計。過去の記憶を、いまの顧客価値として再提示している点が特徴的だ。
