早稲田大学構内にある坪内博士記念演劇博物館(東京・新宿)は、2028年に迎える創立100周年に向けて、5月23日に特設サイトをオープンしたと発表した。6月には「昭和100年演劇・映画ポスター展」、7月には「舞台衣裳展」も開催予定。
演劇博物館と坪内逍遥像。博物館の外観は、かつてロンドンに実在した劇場「グローブ座」を模している
演劇博物館は、『小説神髄』や『桐一葉』で知られる小説家の坪内逍遙の古稀(70歳)と、逍遙が半生を費やして成し遂げた「シェ―クスピヤ全集」全40巻の翻訳完成を記念し1928年10月に設立。以来、世界でも稀な演劇専門総合博物館として、古今東西の演劇および映像資料の収集・保存・展示を行ってきた。
特設サイトでは、貴重映像資料のデジタル化をはじめとした周年記念事業やこれまでの歴史のほか、100万点を超えるコレクションの一部、記念展示・記念イベント情報を紹介。また、野村万作や松本白鸚、北大路欣也など、当館ゆかりの著名人からのメッセージも掲載されている。
100周年特設サイト トップページ
記念企画の幕開けとして、6月24日から翌年1月18日までは「昭和100年演劇・映画ポスター展」を開催。演劇博物館所蔵の膨大なコレクションから、その時代を彩った演劇や映画のポスターを展示。「昭和」の文化や風俗を振り返ると共に、今なお色あせないグラフィックデザインの魅力を紹介する。会場は埼玉・本庄の「本庄早稲田の杜ミュージアム早稲田大学展示室」。
また、7月4日から8月3日までは、大学内の會津八一記念博物館にて「舞台衣裳展」も開催。100周年イヤーの2028年まで、今後も様々なイベント・企画を予定しているという。
