山形産すいかのチューハイはキリン初の「逆提案商品」、「氷結mottainai」第3弾

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キリンビールの佐藤氏、山岡氏。JAみちのく村山の志村氏、大山氏。

 
「氷結mottainai」第三弾は「氷結mottainai尾花沢すいか」。廃棄されてしまう予定であった山形県産の「尾花沢すいか」を使用している。尾花沢すいかは、しゃりっとみずみずしい味わいと甘さが特徴のブランド。熟しすぎた状態である「うるみ果」や、空洞化や傷などによる規格外品も多く、年間の尾花沢すいかの廃棄量は約300~400トンに上る。

シリーズ初の「逆提案商品」であることも特徴。第一弾を発売した後に取り組みに共感したJAから、尾花沢すいかも氷結にできないかと相談を受けて始動した。昨年6月頃にメールを受け、9月から正式に開発をスタートした。

JAみちのく村山の営農販売担当部長の志村秀弥氏は「コンビニで『浜なし』の商品を見かけ、飲んだらおいしかった」と話す。その後、プロジェクトを知り、尾花沢すいかについてキリンに提案したという。すいか生産部 部会長の大山功氏は「今まで廃棄されていた行き場のない果物がチューハイになって救われるのは大変ありがたい」と話した。

生産者から逆提案されるのは初めてだったという。キリンビール 商品開発研究所 中味開発グループの佐藤良子氏は「声掛けいただいてありがたい」と話した。

「氷結mottainai尾花沢すいか」の味わいは尾花沢すいからしいおいしさにこだわって作った。パリッとジューシーでみずみずしいスイカの甘さが感じられながらも、すっきりとしたおいしさに仕上がっているという。

パッケージについては、「氷結mottainai」らしい温かみを踏襲しつつ、麦わら帽子で夏らしさを表現したデザインになっている。裏面には特設サイトにつながる二次元コードも掲載している。

今回の目標はフードロス16トンの削減、販売数量21万ケース、寄付金480万円。プロジェクト全体についても、2027年までに「モッタイナイ果実」250トンの削減と、顧客1200万人、生産者100軒のプロジェクト参画を目指す。

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