6月5日は「世界環境デー」 企業各社の取り組みは?

1972年6月5日から16日にかけて、スウェーデンのストックホルムで開催された「国連人間環境会議」。これを記念して国連は6月5日を「世界環境デー」に定めている。世界中で環境保全の重要性を認識し、行動の契機とするためさまざまな行事が行われるこの日。日本でもまた、6月5日を「環境の日」、そして6月の1カ月間は「環境月間」として定めており、環境省はこれに合わせて、「環境月間」の広報用画像や、各種メディアとコラボしたスペシャルコンテンツを公開している。

国内企業でも「世界環境デー」「環境の日」「環境月間」に合わせたプロモーションを展開。2025年の各企業の環境月間のプロモーション事例を紹介する。

アサヒ飲料/「CO2を食べる自販機」

アサヒ飲料は、6月5日の「世界環境デー」に合わせ、6月4日、5日の2日間限定で、本物の木を想起するような特別仕様の「CO2を食べる自販機」を東急銀座 地下2階銀座駅改札前イベントスペースに展示した。「CO2を食べる自販機」は、大気中のCO2を吸収する国内初の自動販売機であり、吸収したCO2をアスファルトやコンクリートなどの工業原料に活用することで、脱炭素社会の実現に貢献するとしている。

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本物の木と融合した、「CO2を食べる自販機」。

今回展示された「CO2を食べる自販機」は、自販機のコンセプトでもある「都会の中に森をつくる」をイメージ。展示後、使用された木材は、堆肥やバイオマス燃料にリサイクルされるという。2023年6月から実証実験を開始している「CO2を食べる自販機」は、2030年までに全国で5万台の設置を目標に展開中だ。

横浜市/「環境月間大型ポスター」

プロ野球球団「横浜DeNAベイスターズ」と共に、環境啓発活動を行っている横浜市。2025年は市民に環境行動を呼びかけるため、市内1100カ所にポスターを掲出する。また、6月2日から8日にかけては、横浜市営地下鉄ブルーライン関内駅に大型ポスターを掲出。いずれのポスターにも、竹田祐選手、桑原将志選手、筒香嘉智選手と横浜DeNAベイスターズの選手が環境行動を促すメッセージと共に登場している。

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横浜市内に掲出されたポスター。全3種を展開している。

ポッカサッポロフード&ビバレッジ/「国産レモンペーパー」の活用

サッポロホールディングスのグループ企業であるポッカサッポロフード&ビバレッジは、6月上旬から広島県大崎上島町の自社レモン圃場で発生するレモンの枝葉を混抄した「国産レモンペーパー」を活用している。レモンの生産に携わりながら国産レモンの生産振興と地域社会への貢献を進める同社。レモン栽培において、人手不足のために処理しきれなくなっていた、剪定された未利用のレモン枝葉の活用方法が課題だった。

イメージ レモンペーパーを使用した名刺。老舗紙屋ペーパル社との協働で誕生した。

レモンペーパーを使用した名刺。老舗紙屋ペーパル社との協働で誕生した。

具体的には、「国産レモンペーパー」を使用した、アップサイクル名刺の試行を開始。同製品を活用することで環境負荷低減と資源の有効活用を目指すとしている。

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