「“黄身”と車体の色が同じ」が起点 卵ブランドが中央線快速を広告ジャック

ブランド名でなく、“黄身の色”で認知を図る

日本農産工業は、ブランド卵「茜美人」のプロモーションをJR中央線快速で6月16日から実施している。対象の1車両の外装と車内、快速が停車する24駅で異なる交通広告を掲出するほか、実物の卵を配布するサンプリングや専用ゲームの展開など、多角的な施策で「茜美人」の認知拡大を図る。

中央線快速の1車両に掲出された、中づり・車体広告

中央線快速の1車両に掲出された、中づり・車体広告

中央線快速の1車両に掲出された、中づり・車体広告

施策の起点は、「茜美人」の黄身色と中央線快速の車体カラーが「酷似していた」ため。卵黄カラーチャートで“14”以上の濃い色を特徴する同ブランドだが、同社によると認知率はわずか3.5%。こうした背景から、「まずは黄身の色で印象づける」ことを主軸に、交通広告と体験要素を組み合わせた。

対象車両には、卵にまつわるコピーなどを掲載した広告を車体の外側や中づり、ドアステッカーとして掲出。車内ビジョン「トレインチャンネル」では、黄身の質感や色を前面に押し出した「茜美人アニメーション」篇、卵に関する記憶力クイズ動画「のうたま」篇を放映している。

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イメージ 中央線快速の対象車両に掲出されたグラフィック。黄身の色や卵にまつわるコピーが並び、乗客の視線を引くつくりとなっている

イメージ 中央線快速の対象車両に掲出されたグラフィック。黄身の色や卵にまつわるコピーが並び、乗客の視線を引くつくりとなっている

中央線快速の対象車両に掲出されたグラフィック。黄身の色や卵にまつわるコピーが並び、乗客の視線を引くつくりとなっている

24駅でコピーが異なる“卵視点の挨拶文”

中央線の24駅では、「茜美人からのご挨拶文」をテーマとした駅貼り広告を展開。各駅に異なるコピーを掲出し、駅名や地域の特徴、“黄身の濃さ”にまつわる言葉を組み合わせているのが特徴だ。

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