広島県が“地元還暦ユニット”起用 吉川晃司×奥田民生で食の魅力発信

広島県は、首都圏在住者をメインターゲットにした観光誘致プロジェクト「OK!!広島(おいしいけぇ、ひろしま)」を始動した。“応援団長”として、広島県出身のアーティストで同学年の吉川晃司と奥田民生が結成したユニット「Ooochie Koochie」(オーチーコーチー)を起用。首都圏や広島県内での交通広告や動画、飲食店との連携を通じて、広島の食をアピールする。

観光誘致プロジェクト「OK!!広島(おいしいけぇ、ひろしま)」を始動

首都圏の生活者へアプローチ

プロジェクトの始動に合わせ、6月17日に東京都内で記者発表会が開催された。広島県農林水産ブランド戦略担当部長の池田志伸氏が登壇し「広島には多彩な食資源がある。県民や生産者と連携し、広島の“美味しさ”を首都圏の生活者に伝えていく」と説明。

2024年には年間来島者数が過去最多となった宮島(廿日市市)や、3月に開業した新広島駅ビルなどを背景に広島への関心が高まっている現状に触れつつ、さらなる発信を強化するとした。

写真 「お好み焼き、牡蠣、瀬戸内の魚、日本酒など、広島には多彩な食資源がある」と広島県農林水産ブランド戦略担当部長の池田志伸氏

「お好み焼き、牡蠣、瀬戸内の魚、日本酒など、広島には多彩な食資源がある」と広島県農林水産ブランド戦略担当部長の池田志伸氏

湯﨑英彦知事によるビデオメッセージも上映。「2023年のG7広島サミットを機に、広島の“食”に注目が集まった」とし、「復興と平和への思いにあふれた広島を訪れ、美味しさの宝庫を実感してほしい」と呼びかけた

同郷・同学年・還暦の2人が“応援団長”

発表会には「Ooochie Koochie」の吉川と奥田も登場し、トークセッションなどが行われた。2025年に迎える還暦を機に、2月に結成された同学年ユニットで、プロジェクトでは広島の魅力を“食”を通じて全国に伝える役割を担う。

写真 発表会では「応援団長任命状」が贈呈された。司会が「知事の熱量を任命状の大きさで表した」と紹介すると、奥田は「大きさより、実際に来ていただいて…」「(知事も私たちと)同級生だと思うとつい」と続け、吉川が「今のNGで」とツッコんでいた

発表会では「応援団長任命状」が贈呈された。司会が「知事の熱量を任命状の大きさで表した」と紹介すると、奥田は「大きさより、実際に来ていただいて…」「(知事も私たちと)同級生だと思うとつい」と続け、吉川が「今のNGで」とツッコんでいた

吉川は「還暦のタイミングで故郷を盛り上げる取り組みに関われるのは光栄」と語り、「これをきっかけに広島に帰る機会が増えた。昔の思い出も蘇っている」と感慨を述べた。

また、広島のお好み焼き文化や県内では刺身で食べるのが一般的な「小イワシ」など、食にまつわるローカルな話も展開。奥田は「広島では“お好み焼き”じゃなく“おこのみ”と言う。鉄板の端の余熱で、ヘラでちびちび食べるのが一番うまい」と語った。

写真 「広島の“おこのみや”は、某コンビニより多いくらい」と奥田。人が多く並んでいる店ばかりでなく、どこで食べても楽しめると語った

「広島の“おこのみや”は、某コンビニより多いくらい」と奥田。人が多く並んでいる店ばかりでなく、どこで食べても楽しめると語った

ユニットが登場するメインビジュアルは、広島の料理をふんだんに盛り込み、「おいしさ、おちこち(将来と現在、昔と今など、時間的な隔たりを表す)」という広島弁を大きく配した。「おちこち」は、ユニット名の由来でもあり、同郷から異なる道をたどってきた2人を示す。また、スペシャルムービーは、6月17日からYouTube上で3本公開。いずれも、“食”の魅力を、地元で育った2人ならではの感覚で伝えている。

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