昨年売上2200万本の“コンビニゴンチャ”再び 3社協業でティー文化の創造へ

ゴンチャ ジャパン、キリンビバレッジ、セブン-イレブン・ジャパンの3社は、共同開発したペットボトルティー「貢茶(ゴンチャ) 黒糖烏龍ミルクティー(リニューアル)」と「貢茶 阿里山烏龍マンゴーティーエード(新商品)」を、7月1日よりセブン-イレブン店舗限定で発売する。

「貢茶 黒糖烏龍ミルクティー」(左)と「貢茶 阿里山烏龍マンゴーティーエード」

2カ月分の計画数を1週間で出荷

黒糖烏龍ミルクティーは、飲みやすさを保ちつつ、烏龍茶の香りをさらに引き出す設計に変更。マンゴーティーエードは、ゴンチャの店舗で人気No.1のマンゴーフレーバーのティーをボトルで再現し、すっきりとした後味にこだわった。

いずれもパッケージは刷新され、「貢茶」のロゴを目立たせた赤キャップと白ラベルでシリーズの統一感を強化している。

ペットボトルの貢茶シリーズは、2024年に「黒糖烏龍ミルクティー」「阿里山烏龍ピーチティーエイド」が発売され、約2カ月分の計画数570万本を1週間で出荷。累計では2200万本に到達し、セブン-イレブン限定飲料として「歴代でもトップクラス」(セブン-イレブン・ジャパン 商品本部 大口裕也氏)のヒット商品となった。

ティー文化が若年層の価値観と親和

6月20日の新商品発表会には、ゴンチャジャパン マーケティング本部の木村杏奈氏、キリンビバレッジ 商品開発担当の齋藤多実氏、セブン-イレブン・ジャパンの大口氏が登壇。開発背景を語り、商品の新たな楽しみ方を紹介した。

新商品発表会に登壇した、キリンビバレッジの齋藤多実氏(左)、ゴンチャジャパンの木村杏奈氏(中央)、セブン-イレブン・ジャパンの大口裕也氏

その一つとして、セブン-イレブンの既存商品と組み合わせたアレンジメニューを提案。「黒糖烏龍ミルクティー×水わらび白桃」「同×牛乳でミルクフォーム風」「マンゴーティーエード×のむヨーグルト アロエ」「同×牛乳寒天」など、手軽に楽しめる組み合わせが並んだ。

アレンジメニュー「黒糖烏龍ミルクティー×水わらび白桃」。ミルクティーに白桃の風味がマッチし、わらび餅の食感が加わる

アレンジメニュー「マンゴーティーエード×牛乳寒天」。牛乳のコクとみかんの甘さが、味わいをまろやかにまとめる

こうした楽しみ方の広がりは、昨年のヒットを支えた要因のひとつでもある。発売直後から生活者によるSNS投稿が相次ぎ、店舗商品とのアレンジ例が自然発生的に共有されていた。木村氏は「ティーカテゴリは紅茶や烏龍茶などの多様な種類やトッピングの自由度が、若年層の嗜好と合っている」と述べ、「当社の調査でも、10〜20代に“お茶しよう”と聞くと、コーヒーではなくティーを想起する人が多い結果が出ている」と語った。

木村氏は、ティー人気の背景に「子どもでも飲める種類があり、アレンジの幅が広い点」を挙げた

また、大口氏は昨年の販売動向について、「購入者のうち30代以下が約36%、購入時間帯は午後が68%だった」と説明する。いずれもお茶・紅茶カテゴリの平均(30代以下:約18%、午後帯:約50%)を上回っており、「“午後のごほうび”としてティーを楽しむ動きが、若年層を含めて広がっている」とコメント。今後については、「気分を上げる存在として、ティーが生活に定着するような提案を続けていきたい」としている。

新商品について「昨年よりも“ゴンチャらしさ”を強めた味に仕上がった。学校帰りや仕事の合間など、好みに合わせて楽しんでほしい」と大口氏

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