サイバーエージェントのアニメ&IP事業本部は6月25日、フランスのマンガ出版社 KANA(本社:ブリュッセル)とマーケティングパートナーシップの締結を発表した。サイバーエージェントが手掛けるアニメのフランス展開の強化が目的。
サイバーエージェントのアニメ&IP事業本部は、IPビジネスの拡大を目指し、オリジナルアニメ開発やコミック原作のアニメ化をはじめ、人気IPのマーチャンダイジングなど、アニメ作品を中心とした企画プロデュースを行う部署。
2016年「ABEMA」の開局時よりアニメ専門チャンネルを立ち上げ、2017年にはアニメIPへの投資に特化したファンド「CA-Cygamesアニメファンド」をCygamesと共同で組成。他社幹事アニメ作品への出資を行い、配信権やゲーム化権などを取得し、アニメビジネスをスタートした。2024年2月に 「アニメ&IP事業本部」を設立、さらなる体制強化をしてきた。
今回パートナーシップを締結したKANAは、フランスのマンガ専門出版社。ブリュッセルの書店員で日本マンガに可能性を感じたイヴ・シュリルフ氏によって1996年に設立された。フランスのメディア・コングロマリットのメディア・パルティシペーション・グループの一員であるDargaud Lombard SA(ダルゴー・ロンバール社)の傘下で運営されている。
KANAはフランス語圏の読者に向けて日本マンガの魅力を発信し、その普及を目的とした事業を展開。現地における日本マンガ文化の浸透において重要な役割を果たしており、子どもから大人まで幅広い年齢層に向けて、多様なジャンルの作品を提供している企業。
今回のパートナーシップ締結により、マンガおよびアニメ領域におけるマーケティング活動において両分野を密接に連動させ、双方のファンコミュニティの熱量を向上させていく方針。それによってプロモーション効果の最大化につなげていく。
具体的には、本パートナーシップを通じて両社の公式SNSを活用した相互プロモーションの展開や、マンガ・アニメに関連したイベントの共同開催を予定。また、海外向けアニメニュースメディア「ANIME FREAKS」のフランス語対応を実装予定。KANAの専用ページを新設、同社が取り扱う作品および関連情報をフランス語圏のユーザーに向けて発信していくとしている。
