電通のコピーライターが長年培ってきた思考プロセスを人工知能(AI)に学習させた広告コピー生成ツール「AICO2(アイコ ツー/AI Copy Writer 2)」に新たにボディコピーの自動生成機能が実装された。これにより、キャッチコピーだけでは伝えきれない意図や背景、ブランドの世界観やストーリーも含めて言語化することが可能になり、実務での活用の幅が広がった。
「AICO2」で生成したキャッチコピー
「AICO2」で生成したボディコピー
初代「AICO」が発表されたのは2015年。電通のコピーライターが考案したコピー約1万作品を学習し開発されたが、利用を繰り返すと過去のコピーと類似したものを出力したり、テーマとかけ離れたコピーを生み出したりする傾向があるなど、表現力に限界もあった。2024年8月にはコピーの意図や思考プロセスも学習してコピーを生成する「AICO2」が登場。より「心に響くコピー」の生成の精度が向上したという。
国内電通グループでは、リサーチ、プランニング、ジャーニー生成など、マーケティングのAIトランスフォーメーションを統合的に支援していくための独自のAI戦略「AI For Growth」を推進しており、「AICO2」はクリエイティブ領域のアプリケーションのひとつに位置づけられている。
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