武蔵野美術大学(東京・小平)は7月3日から、「2024年度 武蔵野美術大学 卒業・修了制作 優秀作品展」を開催する。同大学の美術館・図書館が約1年間の改修工事を経て開催される最初の展覧会。美術館は、建築家・芦原義信氏の設計により1967年に竣工し、開催中の大阪・関西万博のシンボル「大屋根リング」なども設計した藤本壮介氏が2011年に改修を手がけた。美術館棟全体のユニークな空間を活かして多種多様な作品が展示される。
優秀作品展は、1967年の開館以来続いている。学部卒業制作と大学院修了制作の中で特に優れた作品や研究成果を発表した学生に対し「優秀賞」が贈られ、前年度の約100人の受賞者の作品や研究成果を一堂に展示する。優秀賞受賞者には卒業・修了後に第一線で活躍する作家やデザイナーも多い。展示作品はいわば今後の活動の萌芽とも言え、美術とデザインをめぐる、新たな世代の作品を総覧することで、これからの表現の可能性を感じることができる。
開催期間は、7月3日から8月3日まで。時間は11時から19時まで(土日祝日は10時から17時まで)。休館日は水曜。入場無料。

展示作品の抜粋
島田涼平(造形学部 日本画学科)《方舟》
浜崎真帆(造形学部 空間演出デザイン学科)《LOBBY》
野嶋慶乃(造形学部 デザイン情報学科)《棘の琴線》
中本八尋(造形構想学部 クリエイティブイノベーション学科)《AIがつくる、あなたの「記憶」》
繆 念何(大学院造形研究科 美術専攻 油絵コース)《when i tell a story》
工藤俊祐(造形学部 視覚伝達デザイン学科)《日本語のリズムとタイポグラフィ》
髙野桜蘭(造形学部 彫刻学科)《脈動》《抱擁》