没入できるあの曲と生ぬるい夜風を浴びて
夜遅くまでオフィスにいた帰り、飲みに行く気分でもないが素直に電車に乗りたくない時がある。そんな時、思考を巡らせ火照った頭のクールダウンがてら1 駅分だけ歩いてみる。ノイズキャンセリングイヤフォンで街の喧騒を遮断し、没入できる音楽と生ぬるい夜風を浴びながら、音楽の世界に浸ってダラダラ歩く。これがいい。今回は僕がよくする明治神宮前~渋谷間の“浸り散歩”のお供になる楽曲を紹介してみたいと思う。
①神宮前交差点でいい湯加減の曲に浸る
信号待ちの間にまず1 曲。ドリーミーなムードに浸れる『I’ll Come Too』を聴きながら忙しなく動いている街を眺めていると、自分だけが違う時間軸にいるような気分になって楽しい。
また、夏の散歩は『อย่าให้เด้』のようなレゲエサウンドに浸るのもいい。冒頭のシンセサイザーの音が耳から入って全身に行き渡り、無意識に力んでいた心身がゆっくり解けていくのを感じる。温泉に浸かって「あーっ」と声が出る時のアレだ。良い湯加減の曲はずっと聴いていてものぼせない。
②中間地点、神宮通公園で言葉に浸る
人通りも落ち着く神宮通公園付近では歌詞に耳を傾けてみる。前述の曲よりも少し地に足がついたフォーキーな日本語曲にバトンタッチ。『彷徨い』のアコースティックなサウンドと優しい歌声に包まれながら詩世界に浸る。
③旅の終わり渋谷駅、浸りから現実へ
渋谷駅が近付き旅も終了間近。ずっと浸ってもいられないので、ここらで現実に戻る準備を。人通りも多くエネルギッシュな渋谷の空気に引っ張られ、少しずつ軽快な曲にシフトしていく。『独りの夜は』を聴き終わったら、独りの夜の時間も終わり。心も頭も整ったところで電車に乗り込み家路へ。
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