東京・品川にあるキヤノンギャラリーSにて、映像監督/写真家の林響太朗氏の作品展「ほがらかに。」が始まった。
林響太朗氏は、1989年東京生まれ。多摩美術大学情報デザイン学科 情報デザインコース卒業後、DRAWING AND MANUALに参加。米津玄師や星野源、あいみょん、Mr.Children、BUMP OF CHICKENなどのミュージックビデオや資生堂、NTTドコモ、本田技研工業、積水ハウスなどのCM、NHK連続テレビ小説『おかえりモネ』タイトルバックと、これまでに数多くの映像を手がけている他、写真家としても活動している。
本展に合わせて、林氏は世界各国を巡り、“これまで出会った景色とこれから出会う景色”を数多く撮影したという。
「これまで生きてきた時の中で、自分の名前に導かれて生きてきたように感じます。そして、名前に助けられ紡いでいただいた想いやりや、優しさに支えられ、今日この場所で展示に至りました。この展示では、『今まで自分の見たことない景色を、そして今まで見たことのある景色に出逢いに。』その気持ちを心の真ん中に置いて、自分自身の衝動を大切に写真と、映像と。直感的に撮らえていきました。ほがらかに。この視点を共に体感してもらえたら嬉しいです」
会場は、ほがらかに「ただよう」「うるおう」「みつめる」の3つの空間で構成。「ただよう」では人が歩くことでゆらめく写真を展示し、「うるおう」では暗い空間に透明感が感じられる小さな作品が浮かぶ。そして「みつめる」では、映像と写真が共鳴する空間を構成し、林氏が直感的にとらえてきたものが光によって点在する。ここでは映像と写真を両方手掛けてきている林氏が、その2つの表現方法の“境界“をあえて曖昧なものにすることで、鑑賞者との意識の共有を誘う空間になっている。
また、初めて制作したという写真集も会場限定で販売中。会期は、8月6日まで。
林響太朗作品展 「ほがらかに。」
開催日程:開催中、8月6日(水)まで
会場:キヤノン S タワー1階 キヤノンギャラリー S
開館時間:10時~17時30分
休館日:日曜日・祝日
入場料:無料