こんにちは。西武ライオンズ広報部長の赤坂修平です。
ありがたいことに、
は非常に多くの方に読んでいただき、業界内でも反響をいただきました。なんでも、昨年度のアドタイコラムの中でも最もPV数が良かったとのことで、自分としても驚いていますし、正直うれしかったです。
提供:西武ライオンズ
当時は、「プロ野球広報」という未知のフィールドに足を踏み入れ、何が正解かも分からないまま、仲間とともに試行錯誤を重ねてきた日々でした。
これまでの産業界で広報や経営企画として培ってきた経験を活かしながらも、プロ野球という特殊な事業特性には正直、最初は戸惑うことも多くありました。ただ、ファンビジネスの本質に触れながら、少しずつですが変化の兆しが“内”にも“外”にも見え始めてきた今、その先にある話を始めていきたいと思います。
今回の連載「NEXT STAGE」では、
「組織と広報の関係性」、そして「熱狂をどう生み出していくか」というテーマに踏み込んでいきます。
経営が広報に求めたもの
前回のコラム第4話「プロ野球はファンが最優先――経営企画視点のライオンズ流『シン・広報戦略』」
でも触れましたが、私が着任した当初、
ライオンズの経営陣からは「マーケティング広報(=営業広報)に力を入れてほしい」という明確なオーダーがありました。
ただ、ここで注意しなければいけないのは、その言葉の“表層”だけを受け取ってはいけないということです。なぜ、営業広報を強化する必要があるのか。その背景にある経営課題や、マーケティング上のボトルネックは何なのかを分析して、本質的な課題を見ないと意味がない。そこを理解せずに表面だけなぞっても、結果はついてきません。
