※本記事は月刊『宣伝会議』8月号の転載記事です。
注目のマーケティングキーワード「ファンダムマーケティング」
6月にリリースした新料金プラン「ドコモMAX」は、スポーツを含むエンタメ好きのお客さまに向けて、動画配信サービスを付帯するなどの特典を提供しています。お客さまの「好き」や「楽しみ」を応援するドコモのあらゆるバリューを通して、ドコモ自体も好きになってもらう。そんな好循環を生み出すファンダムマーケティングは、今後ますます多くの企業で重要性を増していくのではないでしょうか。
スタバでのバイト経験からマーケターの道を決意
「つなごう。驚きを。幸せを。」をブランドスローガンに掲げ、人々の暮らしを支える情報通信サービスを提供しているNTTドコモ。そのブランドコミュニケーションを担っているのが、入社6年目の岡田愛莉さんだ。現在、テレビやデジタルなどを活用したメディアミックス戦略のプランニング・運用を担当している。
大学時代は、スターバックスコーヒーでアルバイトをしていたという岡田さん。店舗の売上向上のため、ドリンクのカスタマイズ提案や手描きの販促ボード作成などのさまざまな施策に自主的に取り組んだという。「お客さまの反応を直接感じることができ、この経験がマーケティングに対する興味につながっていきました」と振り返る。
2020年にNTTドコモに入社後、まずは群馬支店の法人営業部で企業向け営業を担当。3年間、現場で自社製品・サービスへの理解を深めたのち、2023年7月に念願の現部署へ異動。「お客さまに寄り添うコミュニケーションをしたい」という入社当時からの思いを実現させている。
Z世代の共感を呼ぶ体験型写真展でSNSリスク啓発
ランドクリエイティブチャレンジ)」で生まれた「ばくモレ展」を挙げる岡田さん。
2025年2月に東京・青山で開催した「ばくモレ展」は、一見すると人気インフルエンサーの日常の“盛れ”た写真が並ぶ写真展だが、実は写真に写り込んだ情報から個人情報が“漏れ”ている、というリスク啓発のためのイベントだ。
参考記事
さらに、その写真展のために事前に作成していたTikTokアカウント「ウチらばくモレ界隈」では、一般の高校生を模した2人組が投稿から生活圏や活動エリアが漏洩していく様子を演出した。Z世代である岡田さん自身の感性を活かし、起用するインフルエンサーや楽曲を厳選。

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