「合流」事例が続々と誕生
湘南ベルマーレフットサルクラブが掲げる「合流」という思想は、単なるスローガンではなく、価値が交差し合うための構造的な問いかけです。
では、その設計思想と参加構造について、「支援と受援」の関係を超える共創のあり方としてお伝えしました。
今回はその続編として、この「合流」という考え方が、実際にどのような現場で立ち上がってきているのか、具体的なエピソードをいくつかご紹介したいと思います。
「問いかけ」から始まる社会課題への一歩
「社会課題にはどんなものがあるか?」
そんな問いをSNS上に投げかけたのは、クラブの中心選手・堀内迪弥でした。多くの声が寄せられ、その中で特に多かったのが「不登校」に関する声でした。
彼はそこから自ら学び、調査を重ね、NPO法人カタリバと連携し、room-Kというオンライン支援プログラムでフットサルクリニックを実施しました。
きっかけは、たった一つの投稿でした。しかしそれは、クラブという枠を越えて、選手個人が社会とつながり始めた重要な瞬間でもありました。
ここにも「合流」があります。個人と社会の接点が、スポーツという手段を通じて形になったのです。
「合流」が生んだ仲間たち——クラブを形づくるスタッフ
湘南ベルマーレフットサルクラブでは、理念や仕組みだけでなく、それを実際に体現し、動かす「人」の存在が何より重要です。ここでは、クラブの活動に深く関わり、“合流”という思想を具現化している3人のスタッフをご紹介します。

