心斎橋PARCO(大阪市)で5月22日から、彫刻家・デザイナーとして国際的に活躍し、多摩美術大学の学長も務めた五十嵐威暢(たけのぶ)氏(1944-2025)の展覧会「A–Z Homage to Takenobu Igarashi」が開催される。
2025年11月に札幌PARCO50周年を記念して開催された展覧会を再構成した巡回展で、会期は6月14日まで。入場料は500円(税込)。
サントリー、明治乳業、カルピスなどのロゴを手がけ、立体的なアルファベット作品によって世界的に注目された五十嵐威暢は、1981年にオープンした渋谷PARCO PART3 のロゴを手がけた。
「五十嵐ロゴ」の紐解き(札幌PARCOの展示から)。
そのシンプルで力強いロゴは「五十嵐ロゴ」として愛され、PARCOの文化を象徴する存在となる。建て替えのために解体された渋谷PARCOの外壁から取り外されたネオンサインは、渋谷PARCOと心斎橋PARCOの店舗内で常設展示されている。
彫刻家に転身する1994年以前の、デザイナーとしてのアルファベット作品に焦点を当てた本展では、そのロゴデザインを紐解き、書体のバリエーションも紹介。
AからZまでのアルファベットを題材にした彫刻やグラフィックデザインの作品を、館内の常設展示や屋外空間を舞台として一堂に展示している。
五十嵐氏は多摩美術大学デザイン科卒業後、渡米。カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)大学院修士課程修了。グラフィック・プロダクトデザイナーとして活動後、1994年以降は本拠をロサンゼルスへ移し、彫刻制作に専念。石、木、金属、テラコッタ、ステンドグラスなど、さまざまな素材でパブリックアート作品を数多く制作した。
2004年に帰国後は故郷でデザイン会議を開催し、多摩美術大学では2011年4月から2015年3月まで学長を務めた。金沢工業大学内には「五十嵐威暢アーカイブ」が設立され、北海道新十津川町の「五十嵐威暢美術館かぜのび」では、自身の彫刻作品とアトリエを公開している。


