テレビCMの活用に踏み切る際、どのような戦略を持って臨んだのか。今回はロキテクノのCMに迫ります。
※本記事は月刊『宣伝会議』2026年7月号に掲載しています。
産業用の精密ろ過フィルターを開発・製造するロキテクノ。日系メーカーとして国内トップシェアを誇り、飲料や医薬品、スマートフォンなど、生活に欠かせない製品のものづくりを陰で支えている。
同社は2025年10月、企業ロゴと公式キャラクターを刷新。これを契機に、1978年の創立以来、初となる企業CMの制作と広告展開に踏み切った。「BtoBを主軸とした事業の特性上、企業の取り組みや思いが十分に認知されていないという課題がありました。採用の面からも、認知度を高めていく露出施策が必要だと考え、企業ロゴ刷新のタイミングで、企業認知の向上を目的とした広告出稿を実施することにしました」と話すのは、経営企画室 広報グループの玉置真紀子氏。10月は同社の期初にあたり、新しい期のスタートに合わせてブランディング施策が進められた。
当初の計画では、テレビCMは予定しておらず、Web広告を中心に、学生や求職者をメインターゲットに据えた効率的な出稿を基本方針とし、動画コンテンツの制作に着手したという。「動画の世界観は、ブランドイメージに直結し、企業の信頼性や好感度にも大きな影響を与えるものです。ロキテクノの『顔』となる動画を制作し、長期的に活用していきたいと考えました」と執行役員の平野宜範氏は話す。
そこに舞い込んだのが、製造拠点のある富山県のテレビ局からのCM出稿の提案だった。富山は、同社の社会人硬式野球チーム「ロキテクノ富山」の活動拠点でもある。プロ野球選手を輩出しているチームということもあり、地元では企業認知が比較的高い。「富山は創業の地でもあり、つながりの強い地域ですし、テレビCMを流せばさらに認知が高まるのではないか、という期待もあり、挑戦することになりました」と平野氏は振り返る。
CMの主役に据えたのは、企業ロゴ刷新と同時に誕生した公式キャラクター「ロキザウルス」だ。このキャラクターは、ロゴを形づくるトライアングルモチーフが、はからずも恐竜の背びれを連想させたことから、新キャラクターのアイデアが浮上、同社の伊東伸会長も賛同し、急遽キャラクター化が決まったというエピソードを持つ。
CM「ロキテクノ企業広告 ロキザウルス登場篇」。2026年2月よりTVerやYouTube、SNS広告で配信し、テレビCMの放映は4月24日に開始。
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