“エロ広告規制”騒動の裏で、“紙の攻略本”の逆襲 「不適切な広告なし」に保護者が反応 『てれびげーむマガジン』編集長に聞く、攻略サイト時代の生存戦略

インターネット上の性的な表現を含む広告から、子どもをどう守るか。国民民主党は7月15日、同党が「エロ広告規制法案」と呼ぶ関連法改正案を参議院に提出した。デジタルプラットフォーム事業者に対し、青少年による有害広告の閲覧防止措置や、通報を受け付ける体制の整備などを求める内容だ。一方、SNSでは表現規制につながるとの懸念も上がっており、子どもの保護と表現の自由を巡って議論が続いている。

その議論で、たびたび挙げられるのがゲームの攻略サイトだ。子どもには見せにくい広告が表示されることもあり、心配する保護者も少なくないとみられる。そうした中、「子どもには紙の攻略本を渡せばよいのではないか」との意見も注目を集めた。

実際、KADOKAWA Game Linkageの子ども向けゲーム誌『てれびげーむマガジン』は、「不適切な広告がいっさいナシ」という特徴を訴求している。Webサイトや動画で無料のゲーム情報を得られる時代に、紙のゲーム誌を買う意味はどこにあるのか。眞田脩平編集長に、子どもの安心を打ち出した背景や反響、紙のゲーム誌・攻略本が担う役割を聞いた。

てれびげーむマガジン

画像提供:てれびげーむマガジン

付録DVDでゲーム実況

『てれびげーむマガジン』は、KADOKAWA Game Linkageが発行する子ども向けゲーム誌で、2008年に創刊した。媒体資料によると、月間発行部数は9万部で、4~10歳の男児を主な読者に想定している。文字量を抑え、ゲーム画面や人気キャラクターのビジュアルを大きく扱った誌面が特徴だ。図鑑やDVD、ポスターなどの付録も展開している。

誌面では、ゲームの攻略情報に加え、さまざまな独自企画を掲載している。例えば、ゲームに登場するキャラクターの能力を編集部で実際に検証したり、ゲーム内の料理を再現したりと、Web上の攻略データベースとは異なる切り口を取り入れている。

眞田編集長は、「Webの攻略記事は、必ずしも子ども向けに作られているわけではなく、データが並んでいるものも多い」と指摘する。一方、『てれびげーむマガジン』では、絵本のように見て楽しめる誌面づくりを心掛けており、本というより、一つの楽しいアイテムとして購入されている面もあるという。

付録にも早くから映像を取り入れてきた。2011年12月号ごろから、ゲーム映像にナレーションを付けたDVDを展開。2015年4月には、内容を編集部員によるゲーム実況形式へと変更した。

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