夏の新CMで「迷えるサワベ」「疑いのスバル」が姿消す コミックシーモア、競合ユーザー攻略の鍵は「ジャンルの豊富さ」

電子コミック配信サービス「コミックシーモア」を運営するNTTソルマーレは8月4日、小芝風花、木村昴、澤部佑が出演する新テレビCM「3人のマンガ好き ジャンル楽しみすぎ」篇の放映を開始した。3人によるテレビCMシリーズは今年で3年目。起用当初に設定され、昨年のテレビCMでも見られた「シーモア使いのフウカ」「疑いのスバル」「迷えるサワベ」といった役割を示す表記は、今回のテレビCMでは見られなくなった。

コミックシーモアTVCM「3人のマンガ好き ジャンル楽しみすぎ」篇

コミックシーモアTVCM「3人のマンガ好き ジャンル楽しみすぎ」篇

「満足度格差」で始まった3人、役割の違い薄まる

シリーズ開始時の2024年は、小芝をコミックシーモアを使いこなす「シーモア使いのフウカ」、木村を「疑いのスバル」、澤部を「迷えるサワベ」と設定した。3人のサービスに対する「満足度格差」を描き、視聴者の自分ごと化につなげる狙いだった。

2025年9月のテレビCMでは「迷えるサワベ」の表記を残しながら、澤部が無料作品を紹介する側に回るなど、当初とは異なる関係性も見られた。

2025年9月のテレビCMでは、2024年時のCMと同様に「シーモア使い」「迷える」「疑いの」の表記が映像内にあった

2025年9月のテレビCMでは、2024年時のCMと同様に「シーモア使い」「迷える」「疑いの」の表記が映像内にあった

NTTソルマーレによると、シリーズ3年目を迎え、木村と澤部もコミックシーモアの良さに気づいた設定となった。現在は3人それぞれが感じるサービスの魅力を、ほかの2人に伝える構成にしている。

今回のテレビCMでは、小芝が「ジャンルが多い」という特徴を伝え、バトル、ファンタジー、グルメ、ミステリーなどの世界を3人が楽しむ。サービスの良さを知ってもらう段階から、「体感したい」と思ってもらい、サイト訪問につなげることを狙ったという。

「読み放題」よりジャンルの多さ 競合ユーザーの利用意向狙う

コミックシーモアは定額制の「シーモア読み放題」も展開するが、今回のテレビCMでは前面に出していない。訴求したのは「作品数の多さ」や「ジャンルの豊富さ」だ。
同社はブランディングのKPIに「利用意向」を設定している。調査・分析では、競合サービスを利用するユーザーの利用意向を高めるうえで「作品ジャンルの豊富さ」が有効だったという。

また、同社は電子書籍業界でユーザー獲得競争が激しくなっているとの認識を示す。そのため、テレビCMでは「リーチの最大化」を目的に、アッパーファネル(認知・興味段階)で利用意向を高め、普段マンガをあまり読まないライト層の取り込みも狙う。Web・SNS広告では、ミドルファネル(比較・検討段階)のユーザーをターゲティングし、個別作品やキャンペーンを訴求している。

ユーザーの利用傾向は特性によって異なる。アニメ好きのユーザーや、作品を訴求したSNS広告を見たユーザーは、作品名をきっかけにサイトを訪れるケースがある。もともとマンガ好きで頻繁に利用するユーザーは、特集やキャンペーンからさまざまな作品を見るという。同社ではデータを活用した訴求に加え、マンガ好きのスタッフが選書した特集も展開している。

8月8~16日の夏休み期間には「コミックシーモア 爆トクSALE」を実施し、クーポンやポイント還元を展開する。新テレビCMと連動したXキャンペーン「シーモア毎日読める&当たる夏」も実施している。

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