牛角×ハッピーターン、なぜこの組み合わせだったのか? 話題の異色コラボの裏側

本記事は月刊『販促会議』2026年9月号に掲載されている、最新の販促アイデア、テクニックを一挙紹介する連載「Idea&Techniques」の転載記事です。本連載の他記事は、月刊『販促会議』2026年9月号、もしくは「販促会議デジタルマガジン」にてお読みいただけます。

レインズインターナショナルが展開する焼肉チェーン「牛角」は、5月25日から7月5日まで、亀田製菓が展開する「ハッピーターン」とコラボした期間限定メニューを販売。「ハッピーターン」の特徴である “甘じょっぱさ” を、牛角ならではの焼肉体験として再現した。

写真 ハッピーターン 広告

レインズインターナショナルは、単なる話題づくりではなく新しい焼肉体験を提供することを重視して、このコラボを亀田製菓へ提案。来店客は「焼肉とハッピーターン」という意外な組み合わせに興味を持ち、商品写真を撮影したり、家族や友人同士で感想を語り合ったりする様子が多く見られたという。

ラインアップは、「ハッピー豚カルビ」「ハッピートロ」「ハッピーチキン」という3種の肉メニューと、「牛角アイス ~ハッピーターン味~」。さらに、6月10日から12日まで3日間限定で、コラボメニューが累計8万食を突破したことを記念して、味の決め手となる「牛角オリジナル焼肉パウダー ~ハッピーターン味~」を通常の2倍量で提供するキャンペーンも行った。

写真 ハッピーターン ハッピー豚カルビ味

「ハッピー豚カルビ」(税込528円、ハーフ税込308円)。商品開発では、ハッピーターンらしさが感じられながらも、焼肉としてしっかりとおいしいと言えることを目指した。パウダーと相性のよい肉を探して試作を繰り返した末に、豚肉と鶏肉が最もハッピーターンの風味を活かせると考えた。

牛角は、今年創業30周年。この30年の間に、学生時代に牛角を利用していた人が親になり、自身の子どもを連れて来店するなど、世代を超えた支持を獲得してきた。そこで今回、30周年の節目に、「世代を超えて共通の会話が生まれる場をつくる」というテーマを掲げ、コラボ企画を検討。

さらに、今年50周年と節目の年であり、子どもから大人まで幅広い世代に親しまれているハッピーターンに着目した。また、主なターゲットである子育て世代の30~40代のファミリーは、牛角の顧客との親和性も高いため、両ブランドの相乗効果も期待できると考えたという。

そして当コラボでは、集客以上に「顧客満足度の向上」を重視。そのため、コラボメニューは複数用意し、「焼肉とハッピーターンって合うの?」「どの商品が一番好き?」といった会話が自然に生まれ、好みを語り合えるという体験価値の提供を目指した。また、全ての食べ放題コースで注文を可能にしたほか、単品注文では通常サイズに加えてハーフサイズも用意し、より多くの人に楽しんでもらえるようにした。

写真 ハッピーターン 牛角アイス味

「牛角アイス ~ハッピーターン味~」(税込319円)。「焼肉の時間そのものをハッピーターンと一緒に楽しんでもらうこと」を目指していたことから、食事の締めまで楽しんでもらえるよう、牛角の看板スイーツである「牛角アイス」をハッピーターン仕様にアレンジした。

加えて、当コラボは話題性も高いと考えていたことから、SNS施策にも注力。Xでは、情報解禁日の5月21日から、4種類のコラボメニューから最も気になるものを投稿してもらう「キニナル総選挙」を実施した。その結果、過去の期間限定メニュー施策と比較して約10倍の反響があり、関連ハッシュタグもトレンド入りするなど、大きく話題となったという。

当コラボは、特に30~40代のファミリー層を中心に幅広い世代から好評で、実際に「ハッピーターンコラボを目当てに来店した」「ハッピーターンのメニューをレギュラー化してほしい」といった声が聞かれている。

加えて、ハッピーターンとのコラボという通常とは異なる接点からアプローチすることによって、普段は牛角の情報に触れる機会が少ない人にもリーチでき、新たな接点創出にもつながった。SNS上では商品の感想に加え、家族や友人と楽しんでいる写真を投稿する様子も多く見られた。

写真 ハッピーターン 広告

6月10日から12日までの3日間限定で、「ハッピー豚カルビ」「ハッピートロ」「ハッピーチキン」の3商品において、付属する「牛角オリジナルパウダー ~ハッピーターン味~」を2倍量で提供した。

「単なる話題化にとどまらず、牛角で過ごす時間そのものへのエンゲージメント向上にも寄与したと感じています」と、レインズインターナショナル広報室室長の一柳遥氏は評価を語った。

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