「DEI」を超えて、4つの領域で境界と向き合う
阿部:近年、境界を超えて考えて行くべき領域はどんどん広がってきているように感じています。そのため、今回で3回目を迎える「BORDERLESS CREATIVE SCHOOL」では、DEI、ウェルビーイング、AI、そして人文知という4つのテーマを、全8回で学ぶ構成になっています。これらを知っておくことで、クリエイティブの表現方法が、すごく変わってきます。
4つのテーマは一見バラバラに見えますが、「誰かが決めてしまった境界線をどう超えていくか」という問いでは一致しているところが面白いですね。
橋口:その境界線の存在に気づくために必要なのが「人文知」です。哲学や社会学といった人文知の知識を使って、社会に潜む見えないボーダーを発見する。発見したボーダーをなくしていくことがDEIだと考えています。
DEIとSDGsが密接に関係しているのはご存知の方も多いと思いますが、SDGsの目標年である2030年が目前に迫る中、その次に来るものとして注目されているのがウェルビーイングです。また、AIを使いこなすためにこそDEIと人文知が必要になってくる。AIは放っておくと差別的な、あるいは非倫理的なものを吐き出してくる可能性があります。それをコントロールするために、倫理的な視点が不可欠なんです。
この4テーマを点ではなく線で学べる場というのは、日本では初めてなんじゃないかと思っています。
阿部:ゲストには、電通プロデューサーの藤井統吾さん、グーグルの山本真一郎さん、AR三兄弟の川田十夢さん、『コテンラジオ』の歴史調査を担当されているCOTENの品川皓亮さんをお招きします。
橋口:品川さんは大分在住の方なのですが、今回表参道まで来ていただけることになりました。直接会ってお話を聞ける、本当に貴重な機会です。哲学って、ただ知識として知ることではなく、目の前の仕事にそのマインドが根付くことで、ものの見方そのものが変わってくる体験になると思っています。
広告の技術を、社会を良くするために使う
橋口:少し壮大な話になりますが、このスクールを通じて広告業界全体の底上げができれば最高だと思っています。広告業界には才能と人間性に優れた人が本当に多いです。その力を、もっと社会を良くするために使えないかと常々感じています。
最近「テクノロジカル・レパブリック」という本が話題ですが、そこでは「世界で最も優秀な頭脳が、ソーシャルゲーム開発や広告の表示回数を増やすことばかりに使われているのは果たして正しいのか」という問いが投げかけられています。広告の技術を、ただ話題を作るためだけでなく、社会課題を解決し、困っている人を助けるために使う。そして、それがビジネスとして成立する。そんな未来を、このスクールから作っていきたいですね。
阿部:DEIやソーシャルといった領域は、今やビジネスのメインストリームになりつつあります。この領域に興味を持ち始めた方、クリエイティブの力でビジネスを、そして社会をより良くしたい方と、この教室でお会いしたいです。越境する知性が、ビジネスを変える。 そう信じています。
BORDERLESS CREATIVE SCHOOL 講座概要
| 開講日 | 10月13日(火)19:00-21:00 |
| 講義回数 | 全8回 ※原則隔週火曜に開催 |
| 開催形式 | 教室とオンライン、各回自由選択できるハイブリッド開催 |
| 定員 | 25名 |
9月2日(水)19:00~20:30 に、オンラインでの無料体験講座を実施します。本講座に登壇予定である電通の中西夏奈子氏、岩佐遼太郎氏が登場。ぜひお気軽にご参加ください。



