人が体を丸めてくつろげる、巣のような大型クッション。カインズが8月から本格販売を始めた「くつろぎクッション NEDOCORO(ねどころ)」に、当初計画の1万個を上回る注文が寄せられており、現在は追加で約2万個を増産中だという。「カインズの巣」という愛称でも知られる商品の出発点は、人が安心してくつろげる、自分だけの「ねぐら」をつくることだった。
価格は税込1万2800円。幅約170cm、奥行き約110cm、高さ約30cmで、グレーとモカの2色を展開する。周囲を囲む形状のクッションで、壁にもたれ掛ければソファとしても使える。カバーは取り外して洗え、スマートフォンやリモコンを収納するポケットや、付属のクッションも備える。注文が相次ぎ、入荷待ちの状況が続く。
再入荷は10月下旬以降をめどに、準備が整い次第、店舗に入荷させる予定だ。店舗での予約は引き続き受け付けている。
100個の試売が完売、20~30代にも支持
同社は3月、10店舗でNEDOCOROを100個限定で試売した。否定的な意見も出ると覚悟していたが、「欲しい」「こんな商品を待っていた」といった肯定的な反応が多かったという。店舗のメンバーからも「購入したい」「売れると思う」との声が上がった。商品はすぐに完売し、8月からの本格販売に向けた手応えとなった。
従来、カインズのクッションカテゴリーは50~60代の利用が多かった。NEDOCOROは試売時に20~30代からも支持を得られることが分かり、その購買データを本格販売にも生かした。想定を超える反響に、同社は「正直なところ大変驚いています」と話す。「動物本能的にねぐらにこもってくつろぎたい」というニーズがあるのではないかという仮説に、手応えを感じているという。
ペットベッドを参考にせず、人のくつろぎから設計
開発のテーマは「くつろぎ、安心感を得られる」こと。人がくつろぐには、本能に根差した感覚も必要なのではないかと考え、周囲を囲まれることや、壁際にもたれること、体を丸めることに着目した。母親のおなかの中で過ごす姿も想像しながら、人が最も安心できる状態を考えたという。
