アツギが販売する女性向けストッキングに、男性の更年期症状への理解を促す文章が掲載されていたとして、SNSで物議を醸している。10月24日にX上で購入者が商品の写真を投稿したことをきっかけに、「男性自身に伝えるべきではないか」などと批判が相次いだ。
アツギは2024年8月から、女性の健康を中心とする全12話の啓発企画の一環として、この文章を商品に掲載していた。女性の健康や暮らしに役立つ情報を届けるため、2007年から続けてきたCSR活動が、思わぬ反発を招いた形だ。
中台紙を情報発信メディアとして活用
「男性自身に伝えるべき」 女性用ストッキングの文章に反発
発端となったのは、24日にX上で公開されたストッキングの写真だ。投稿者は、アツギの商品を開封したところ、男性の更年期への理解を求める文章が記載された厚紙が入っていたとして、不快感を示した。
問題となったのは、ストッキングを包む「中台紙」と呼ばれる包装材。そこには「女性も知っておきたい、男性の更年期症状のこと」と題した文章が掲載されていた。男性にもホルモンの変化に伴って更年期症状が生じることがあり、周囲の理解やサポートも大切だと伝える内容だ。
投稿は拡散され、SNSでは「男性自身が知識を持つべき」「なぜ女性が男性のケア要員にならなければならないのか」といった声が上がった。
男性の更年期について情報発信すること自体ではなく、女性が購入するストッキングを通じて男性への配慮を呼びかけた点に疑問を持つ人が多く見られる。アツギ製品の不買を宣言する投稿も確認できる。
一方、男性の更年期に対する理解を広げることには意義があるとして、批判に疑問を示す声もある。
2007年から続くCSR活動 男性の健康を取り上げた理由
実は、問題となった文章は最近になって新たに掲載されたものではない。
アツギは2024年8月21日、CSR活動の一環として、ストッキングの中台紙に掲載する情報を更新すると発表した。第11弾となるテーマは「性ホルモンとの上手な付き合い方」で、同月下旬の出荷分から順次切り替えるとしていた。
