電通マーケティングインサイトは4月上旬、ビジョン・クリティカル・ジャパンと業務提携し、コミュニティ・パネルの運営事業をスタートすると発表した。コミュニティ・パネルとは、事業会社がリサーチを目的に主にオンライン上で自社の優良顧客を大規模に囲い込み調査を行うこと。自社の優良顧客にインタビューなどの定性調査や、アンケートなどの定量調査を手軽に実施できる。今回、事業をスタートする狙いについて、電通マーケティングインサイト代表取締役社長の小林健一氏に聞いた。
導入した背景は?
市場が成熟していく中でマーケティングの目的が新規顧客の獲得から、既存顧客との関係強化へと変化している。コミュニティ・パネルでは、既存顧客と長期的な関係の中で調査ができ、これまで分からなったインサイトが手に入る可能性が高い。ラインアップの一つに加えることで、営業の強化につなげたい。
導入企業は?
欧米では消費財メーカーから耐久財、サービス業まで幅広く導入されている。国内でも業種は問わないが、既に顧客を多く会員化している企業との相性がいい。コミュニティの運営と聞くとプロモーションが目的と思われるが、あくまでもリサーチとして考えていきたい。本格的にサービスを開始する7月に向けて、案内を開始しているところだ。
今後の展開は?
3年後に10億円の売上を目指して、まずは啓発活動から行っていきたい。将来的には、コミュニティをシングルソースのパネルとして使用できる可能性を秘めており、期待している。
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