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コラム

HOTに行こうぜ!ワンパクの考えるオウンドメディアの未来

現場発 ワークショップで活発な議論を生むためのヒント

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okinawa

沖縄のホテルでこれからの日本のマーケティングが熱く語られています。

今週は「iMedia Brand Summit Japan 2013」へ参加するために沖縄へ来ています。このイベントは日本では今回で3回目の開催になりますが、日本中のブランドサイドの広告やマーケティング担当とサブライヤーやデベロッパーが一同に介し、地位や立場を取り払って、ホテルに缶詰でこれからの日本の広告やマーケティング、クリエイティブについて学び、語り合うスリリングな3日間となっています。個人的にはこのイベントにそれほどクリエイティブ系の会社がいないのが気になりますので、次回以降増えてくれることを望んでいます。ご興味のある方はぜひ参加を検討してみてください!

さて、今回は実際にクライアントと共にワークショップ型のディスカッションを行っているワンパクの現場のメンバーの声をお伝えしたいと思います。ワンパクでは定例参加のコアメンバー以外でもディスカッションのテーマによって、デザイナーやエンジニアもディスカッションに積極的に参加するようにしています。今回は職務と経験年数の異なる4名に次の3つの質問について答えてもらいました。

 1.クライアントとディスカッションできるメリット
 2.ディスカッションする上での課題や注意事項
 3.その他 読者に伝えたいこと

ディレクター 吉森大介

1.クライアントとディスカッションできるメリット
提案とフィードバックを何度も繰り返すスタイルに比べ、自分たちのビジネスに一番詳しいクライアント自身がディスカッションに参加するため、ユーザーニーズとビジネス要件にマッチしたアイデアが集まりやすいという点につきます。さらに議論を重ねているうちにオリエン時には出てこなかった新たな課題が見えてくることも、隠れたメリットです。また、回を重ねるごとに参加者全員が当事者という意識を醸成できるため、仕様策定などの際も各々の視点で問題を発見しやすくなり、要件定義も円滑に進めることができます。

2.ディスカッションする上での課題や注意事項
ディスカッションの目的とマイルストーンを設定することが重要です。目的をしっかり設定しないとムダに会議時間が長くなり、良いアイデアを出すことが難しくなります。
さらに、事前に何のための議論なのかを全体のマイルストーンを含めて提示してから進める必要があります。次を意識して進めることでより精度の高いアイデアが集まります。
また、場の雰囲気を作ることも重要ですので、ファシリテーションに気を使う必要があります。やむを得ず長くなる場合などは、スナックやドリンクを準備して、リラックスしながら臨むようにしましょう。

3.その他 読者に伝えたいこと
クライアントとパートナーとしての関係性が構築しやすく、よりチャレンジングな施策も相談できるようになります。その分期待を裏切らない仕事内容と結果が必要になりますので、良い意味での緊張感は増しますが、従来のやり方に比べ前向きに進められるようになりました。

ソフトウェアエンジニア 春菜紘道

1.クライアントとディスカッションできるメリット
企業サイトやサービスサイト立ち上げをお手伝いする際、クライアントがベースで持つデータベースやAPIとの連携がほぼ100%不可欠となり、早期段階からエンジニア同士が直接顔を合わせてディスカッションできることによってシステム連携がよりスムーズに行えるというメリットがあると思います。

2.ディスカッションする上での課題や注意事項
注意事項としては、特にサーバサイドのエンジニアは職の特性である 裏方的な立ち位置 にとらわれずに積極的に発言するように心がけています。課題としては、「意思決定に効く ワークショップ型ディスカッションのススメ」の回に出てくる”検討は極力視覚化したものを使いながら進めていく(検討するためのツールやメソッドを準備する)”にもあるように仕様策定・設計フェーズで実際に動くモックを積極的につくり、視覚的にチームみんなが技術検証できるような取り組みが必要だと感じています。

3.その他 読者に伝えたいこと
メールなどのやりとりで「様、さま」ではなく、「さん」で呼ぶことを徹底していることや、ディスカッション時に会社単位で固まって座らずにバラバラに座るという取り組みをここまで徹底しているのはありそうでなかったのでかなり刺激的で、個人的にすごく気に入っている取り組みのひとつです。ものすごいスピードで技術が進化し、ビデオチャットでのリモート会議もかなりやりやすくなってきていますが、それでも上記のような座り方の工夫による効能は得られにくいと考えており、うまく使い分けてプロジェクトのゴールをみんなで目指せればと思っています。

(次ページヘ続く)