アサツー ディ・ケイは、関西圏の大学生が参加する若者マーケティング組織「関西ワカモノスタジオ」を本格始動させた。経済低成長期に生まれ育った彼らの消費意識やマーケティング発想に、クライアントの視線が集まっているという。
アサツー ディ・ケイ(ADK)は10日、関西圏の大学生が参加する若者マーケティング組織「関西ワカモノスタジオ(関西ワカスタ)」を本格始動させたことを発表した。第一弾として、読売新聞関西版2月9日付朝刊に活動報告を掲載した。
「関西ワカスタ」には、京都大学、大阪大学、同志社大学などの学生約30人が在籍する。200人ほどの候補から面接を経てメンバーを絞り込んだ。
東京圏では2012年9月から「ワカスタ」をスタート。月2回のペースで、メーカーや流通企業も参加する定例ワークショップを開催している。
これまで「女子高生にウケる、コンビニの新商品・キャンペーン開発」(コンビニ)、「若者にラグジュアリーブランドを買わせるドライバーの発見」(海外高級ファッションブランド)、「若者の好きなECサイト、嫌いなECサイト徹底分析」(ECサイト事業者)といった実績がある。
現在の大学生は現役入学なら1991~94年生まれ。世代像がつかみづらくなっており、インサイト発見のニーズは民間企業に限らず官公庁にまで広がっている。マーケティング部や商品開発部、広報部などから10人前後出席するケースも。
参加する大学生は、社会に関わって、自分なりの成果を出したい意欲に富み、デジタルネイティブ世代ならではの情報発信力、アイデア発想に発見も多いという。
ADKは今後、企業のマーケティング活動に、若者のインサイトに基づくアイデア提案の一環として「ワカスタ」を活用し、地域ごとに異なる若者意識やニーズの違いにも対応したい考え。
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