共創の時代~顧客の声を生かして 商品・サービスを開発・改善するためには~/アドタイ・デイズレポート(2)

「広告界の未来を構想する」をテーマにしたイベント「AdverTimes DAYS(アドタイ・デイズ)2014」(主催・宣伝会議)が4月15日と16日、東京国際フォーラム(東京・千代田区)で開かれ、2日間で9,802人が来場した。
本欄では、広告主、広告業、メディア、クリエイターなどの垣根を超えて広告界の未来を本音で語りつくした2日間のセミナーの一部を紹介します。

 

【A2】4月15日(火) 11:00〜12:00
これからの“メディア”の捉え方

<登壇者>

  • ネスレ日本株式会社 コンシューマーコミュニティ開発グループ ネスカフェアンバサダービジネスユニット部長 津田 匡保 氏
  • カルビー株式会社 マーケティング本部 Jagabee事業部 部長 山村 眞 氏

<モデレーター>

  • 月刊『販促会議』中澤 圭介

お客様の声は可能な限りダイレクトに聞きとる!

──顧客の声を吸い上げるために取り組んでいらっしゃることは?

カルビー株式会社 山村 眞 氏

山村:

「カルビーサポーターズクラブ」という会員制クラブを設け、現在約9000人のお客さまにサポーターになっていただいています。その内容は、新商品の情報をお届けするほかアンケート調査やグループインタビューを行い、お客さまのご意見を直接うかがうこと。時に、リサーチ会社にお願いすることもありますが、大切なのはお客さまとの距離感なので、その際にはなるべく弊社社員がモデレーターを務めるようにしています。また、2006年から商品パッケージのお問い合わせ欄に「声をおきかせください」と印字するようになりました。この表示に切り替えたところ、お客様相談室に寄せられる声が週3〜400件から7~800件増加。その多くが前向きなご意見やご提案です。

津田:

日本で年間500億杯のコーヒーが飲まれているうちの6割が家庭内、4割が家庭外です。弊社は圧倒的に家庭内のシェアが高いため家庭外を強化していきたい背景がありました。そこで、家庭外への普及のために、家庭用に開発された弊社の「ネスカフェ ゴールドブレンド バリスタ」というコーヒーマシンを無料で貸出しする「ネスカフェ アンバサダー」という仕組みを開発し、会員の方からface to faceでご意見をうかがうようにしています。ネスカフェ アンバサダーの方々からのご意見は我々にとって、サービス向上のために大変ありがたいものです。ただ“ご意見を拝聴する”のではなく、我々もしっかりと考えを伝え、社員と話すような感覚でざっくばらんに意見交換をさせていただくようにしています。その方が本音で話せて結果的に良い物が作れると確信しています。

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AdverTimes DAYS 2014
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