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全広連名古屋大会開催 過去最多の1600人参加

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全国の広告会社や新聞社、放送局の幹部らが一堂に会する「第62回全日本広告連盟名古屋大会」が14日朝、名古屋市の名古屋国際会議場で開幕した。午前中の大会式典では、トヨタ自動車の張富士夫名誉会長による講演のほか、全広連日本宣伝賞など各賞の表彰が行われた。

全日本広告連盟(全広連)による毎年恒例のイベントで、全広連に加盟する東京、大阪など全国37の地域広告協会の会員社らが集結した。参加者は、各協会からの登録参加社1300人のほか、記念講演の聴講者300人も含め、過去最大の1600人に上った。

来賓として登壇した大村秀章・愛知県知事は、「愛知県は日本一の産業県と自負している。県の『製造品出荷額』は昨年41兆円でトップ。2位の神奈川県(17兆円)を大きく引き離している」とアピール。河村たかし・名古屋市長は、「名古屋港だけで貿易黒字が毎年6兆円ある。日本を引っ張っているのは名古屋、愛知だ」と述べた。

トヨタ自動車の張富士夫会長は記念講演で、トヨタの生産方式に見る「ものづくり」の考え方や米国進出時のエピソードを披露した。同社が米ケンタッキー州に生産拠点を設けたときは、地元住民の積極採用や市長との定期ミーティングなど、地元に溶け込むための様々な取り組みを進めたほか、社員教育や表彰制度など「育てる文化」を浸透させることで従業員の心をつかむことに成功したという。

全広連鈴木三郎助大賞・地域賞、全広連日本宣伝賞の表彰も行われた。地域の優れた取り組みを顕彰する全広連鈴木三郎助大賞に選ばれたのは、愛知県内の新聞6社、ラジオ4社による交通事故防止のための啓発プロジェクト「AICHI SAFETY ACTION」。愛知県の交通事故死者数が10年連続ワースト1を記録したことを受けて立ちあがった。中日新聞社の小出宣昭社長は代表であいさつに立ち、「文明に光が当たると、必ず影の部分ができる。クルマのある便利な生活の半面、交通事故が起きている。この影の部分にジャーナリズムと広告の力で真正面から取り組んできたことが評価されたことに、大変感激している」とコメントした。

午後は、「愛知のチカラ体感セミナー」と称し、工業県である愛知の「ものづくり」や戦国武将を数多く輩出した同地の歴史をを体感する施設への見学や懇親会が行われる。

全広連大会は、全広連加盟の37協会の中から持ち回りで開催地が決まる。名古屋での開催は39年ぶり。来年は金沢で開かれる。