アドタイデイズレポート(アドビ システムズ、カタリナ マーケティング ジャパン、トビー・テクノロジー)

「広告界の未来を構想する」をテーマにしたイベント「AdverTimes DAYS(アドタイ・デイズ)2014」(主催・宣伝会議)が4月15日と16日、東京国際フォーラム(東京・千代田区)で開かれ、2日間で9,802人が来場した。
本欄では、広告主、広告業、メディア、クリエイターなどの垣根を超えて広告界の未来を本音で語りつくした2日間のセミナーの一部を紹介します。

目次

ターゲティングに必要ないくつかの事

<登壇者>

  • アドビ システムズ コンサルティングサービス部 シニアコンサルタント 安西 敬介 氏
  • コンサルティングサービス部 コンサルタント 田口 恭平 氏

セミナーは3部制が取られ、第1部ではアドビ システムズの田口恭平氏が登壇、「ターゲティングとは何か」について解説した。

アドビ システムズ コンサルティングサービス部コンサルタント 田口恭平氏

コンサルティングサービス部でコンサルタントを務める田口氏は、「適切な人に適切なメッセージを届けることがターゲティングの根幹」と話す。企業によるターゲティングを活用したコンテンツの提供は、まだ成長の余地ある分野。「ターゲティングの価値を担当者レベルから、組織レベルの理解に高めることが必要」だと、田口氏は分析する。

組織としてターゲティングを活用するために重要なことは「ひとつは、ターゲットを設定する上での仮説の設定」だ。この仮説の設定に必要なポイントは、アドビ システムズのシニアコンサルタント、安西敬介氏が第2部で紹介した。

安西氏が強調するのは「ゴールの明確化」。ターゲティングはその目的、例えば「最終的に、どれくらいの商品購入に結び付けたいのか」といったコンバージョンの目標設定などを、明確にしておくことが肝要となる。ターゲティングは、そのゴールに到達するためのひとつの手法でしかないからだ。

その上で、仮説を次のようにブレークダウンしていく。「誰に」メッセージを届けるのか。「なぜ」その人に送るのか。「何を」「いつ」伝えるのか。その情報に触れるのは「どこ」か。「ターゲティングには、この5Wが重要で、どれが間違っていてもゴールに結びついていきません」と安西氏は話す。講演では、セグメントを絞る方法や、ターゲットを誘導するコンテンツについても具体的な事例を交えて説明がなされた。

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AdverTimes DAYS 2014
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