子どもの時から、スポーツ弱者だった。
みなさま、はじめまして。
コピーライターの澤田智洋と申します。
どうぞよろしくお願いします。
突然ですが、僕には忘れられない人がいます。
といっても、初恋の相手ということではなく、
小学校時代に同じクラスだったT君です。
彼は学年一足が早く、学校中の人気者でした。
彼が廊下を歩くだけで、冗談抜きで女子たちが「キャーキャー」
と叫ぶほどカリスマ性を内包した小学生でした。
一方僕はというと、体育の成績は5段階中2
いわゆる運動が苦手な子です。
誰も望んでいない学級新聞を定期発行するという
空虚な日々を送っていました。
「澤田君のやっていることは、意味ないと思います!」
帰りの会でアカデミック女子(T君支持層)から鋭く指摘されたことを
昨日のことのように覚えています。
今でも、プレゼンがうまくいかなかったりすると、
その声がフラッシュバックするレベルのトラウマになっています。
それもこれも、僕の運動神経が悪いせいです。
その黒歴史のせいで、僕は背中に「スポーツ弱者」という
レッテルを自ら貼り、世界の隅っこで生きてきました。
当然、フットサルやマラソン大会には出ません。
多分僕が行ったら、誰かしらに怒られるのは目に見えてます。
「失敗するな」「もっと早く走れ」とか、鬼軍曹のような人たちに。
わざわざ大人になってまで、誰かに怒られるために、
貴重な時間を使いたくありません。
あとボールを空振りして尻餅をついて笑われるとか、
そういった名誉毀損行為にも関与したくないのが正直なところです。
そう思っていた2013年12月のことでした。
僕とスポーツをいきなり結びつける事件がありました。
バブルサッカーというスポーツの出会いです。
それは、ノルウエー生まれのスポーツ。
巨大なバブルを装着することで、ケガのリスクを減らし、
いつ誰にボヨンボヨン当たってもいいという
自由なスポーツです。
その競技映像を目にした時、僕は真っ先に思いました。
これならT君に勝てるかもしれない。
はっきり言って、僕はT君ともう20年以上も会っていません。
このコラムで、こうも度々登場されられるのもはた迷惑でしょう。
ごめんなさい。
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