【前回】「A4用紙1ページで整理する「ブランド戦略」【前編】」はこちら
、上の「マンダラ」というフレームワークを用い、ターゲットの設定、ターゲットの当該ブランドに対する意向の分析、ブランドに対する認識の深さの分析、そしてブランドがどのようにターゲットに理解されているかの分析までを行いました。
今回の後編では、マンダラの一番外側にある4項目、自社が動員できるツールの確認を行い、その後、大筋の課題を整理して、具体的な戦略の3本柱を設定していきます。そして最後に、実際の「A4用紙1枚のブランド戦略」を披露します。
ブランディングは「経営のイシュー」
さて、それではさっそくツールの分析からはじめます。円の一番外側にある4項目は、ブランディングに動員できる手段、ツールを表現していますが、マーケティングの4Pをブランディングの文脈に置き換えたものとも言えます。最上部の「コンテンツ・メディア」が広告の領域ですが、規模の大小の差はあれ、ここが動員できないということはないでしょう。
それゆえブランディングといえば必ずといっていいほど、広告が想起されますが、結果として、マーケティングコミュニケーションの範疇に限定して考えられがちです。しかし実際は、この先分析していくとおり、企業のあらゆるセクションを横断した課題であり、経営のイシューであるといえます。
