都知事選、シン・ゴジラ、ポケモンGO、コミュニケーションは量より質の時代になった?

【前回】「「AbemaTV」600万DL達成の鍵は?メディアにメディアが必要な時代」はこちら

都知事選に見る「量」と「質」

この連載は、毎月一本のペースで書いてきたのですが、今月は宣伝会議から私の新著が1日に発売されたので早めに書けと言われて8月8日に配信しました。それなのにお盆が明けたら「もう一本書いてもいいですよ」と言うんですよ。「いいですよ」ってのは、お前の本が出たんだからもう一本ぐらい書けよ、という意味なんでしょうか。まあ私としても本のこと皆さんに知ってもらいたいので、ええ、ええ、書きますよ、書きますとも。

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というわけで本題に入りますと、コミュニケーションはいまや、量の時代じゃない。そんなことがもう何年も前から言われてきました。テレビCMをがんがん打つより、ネットで人びとと関係を密につくるほうが大事だとかなんとか。でも実際どうでしょう?なんか理屈先行で、そうなっているような、なってないような。あるいは、一部では成立する話でも、メジャーな商品や大きな企業では成立しないんじゃないか。そんなことも言われていた気がします。

ところが、このところ立て続けに、大型商品のコミュニケーションで「量」より「質」が効力を発揮したと言えそうな事例が出てきました。

まずその最たる例が、都知事選での小池百合子氏の大勝利です。皆さんご記憶の通り、当初は鳥越俊太郎氏が有利に見えたのが、実際には小池氏の圧勝でした。

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境 治(コピーライター/メディアコンサルタント)
境 治(コピーライター/メディアコンサルタント)

1962年福岡市生まれ。1987年東京大学卒業後、広告会社I&S(現I&SBBDO)に入社しコピーライターに。その後、フリーランスとして活動したあとロボット、ビデオプロモーションに勤務。2013年から再びフリーランスに。有料WEBマガジン「テレビとネットの横断業界誌 Media Border」を発刊し、テレビとネットの最新情報を配信している。著書『拡張するテレビ ― 広告と動画とコンテンツビジネスの未来―』 株式会社エム・データ顧問研究員。

境 治(コピーライター/メディアコンサルタント)

1962年福岡市生まれ。1987年東京大学卒業後、広告会社I&S(現I&SBBDO)に入社しコピーライターに。その後、フリーランスとして活動したあとロボット、ビデオプロモーションに勤務。2013年から再びフリーランスに。有料WEBマガジン「テレビとネットの横断業界誌 Media Border」を発刊し、テレビとネットの最新情報を配信している。著書『拡張するテレビ ― 広告と動画とコンテンツビジネスの未来―』 株式会社エム・データ顧問研究員。

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