近くに味方がいなければ、つくればいい。 — #2日用品の救世主化の法則

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<Chapter.1>事例から法則性を導く
発展途上国の空き巣被害を防ぐには?

もし国民の多くが貧困に苦しんでいて、治安も悪く、空き巣被害が多発している状況だとしたら。いったい、どんな解決策がありうるでしょうか。

そのヒントは、「カンヌライオンズ2017」にてプロダクト・デザイン部門のグランプリに輝いた事例から、読み解くことができるかもしれません。

南米・コロンビアの中心街は、ある程度治安が保たれているものの、国内の所得格差は大きく、1日平均収入が3.5ドル以下の方々が800万人いるといいます。

こうしたいわゆる“貧困層”と呼ばれる人たちは、銀行口座が開けないのでタンス預金をすることが多いそうですが、そうすることで、それを狙った空き巣被害に巻き込まれるリスクが高まってしまうそうです。

そんな状況に対して、なんとかしてタンス預金を守ることができないか?と立ち上がったのが、コロンビアの通信会社TigoUNE。

彼らが目をつけたのは、コロンビアでは至る所に設置されている「公衆電話」でした。TigoUNEの店頭で口座を開設すれば、身近な公衆電話にコインを投入するだけで預金ができる仕組みを設計。預金情報はガラケーを通じて管理でき、さらにそのお金で公共料金や家電製品などの支払いなども可能にしてしまいました。

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鈴木雄飛
鈴木雄飛

1989年生まれ、2012年電通入社。得意領域は、戦略の設計と、コンセプトやコアアイデアの開発。その他、事業やタレントのコンサルティング、PR・イベント・WEBプロモーションの企画、マス&デジタルのメディアプランニングなど、手法はこだわらずに課題解決に必要な領域に日々チャレンジしています。

鈴木雄飛

1989年生まれ、2012年電通入社。得意領域は、戦略の設計と、コンセプトやコアアイデアの開発。その他、事業やタレントのコンサルティング、PR・イベント・WEBプロモーションの企画、マス&デジタルのメディアプランニングなど、手法はこだわらずに課題解決に必要な領域に日々チャレンジしています。

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